もう一つの探究レポートを書く

木曜日は中1作文授業の提出後の授業。提出は昨日中に指定の場所にアップロードする形式なのだけど、事前にこちらが懸念していた生徒も含めて、ほとんどの生徒が期限に間に合わせて来た。

本格的なレポート自体初めてなのに、PCの操作に慣れない子もたくさんいるのに、正直僕自身も生徒と伴奏しながら「さすがに中1には厳しかったか?」と危惧していたのに、さすがだと思う。ちなみに、僕も自分の探究レポートを生徒と一緒に提出することができた! 「自分も一緒に書く」が今回の目標だったので、達成できて嬉しい。

この日は自分の作文と大福帳に目を通しながら自己評価票を書く回。本当は、完成作品を出して、相互評価を経てから自己評価を書かせたい。そのほうが少し違った視点で自分の作文を読めるだろうから。でも、残念ながらコマ数の都合で今回はそれができなかった。

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2015.02.24

授業の最初のミニレッスンでは「今日が今学期で一番大切な授業です。これまで君たちは好きな問いで探究レポートを書いてきたわけだけど、今日は、もう一つの探究レポートを書いてもらいます」と切り出す。生徒は、えーっと驚いてどよめく。これ、実はIn the Middleに載ってたアトウェルの台詞をそのまま頂戴したもの。もう一つの探究レポートとは、もちろん、書き手としての自分自身の探究だ。


それから、今学期の授業をスライドでまとめたものを全員でざっと振り返ってから、各自の机で自己評価を書く。今日は他の人と話をしない、ひたすら自分の声を聴く、と付け加えて。

自己評価票を書く。たったそれだけのことなのに、正直なところ授業はうまくいったりいかなかったりだった。見学者の方の指摘を聞きながら、ああ、あそこはこうすべきだった、あの時事前にあれを言っておけばよかった、ということがいくつかあってメモしていった。

生徒が集中して自己評価票を書くためには、それ以外に気を取られる要素をできるだけ排除しておかないといけない。そういう地味で細かな改良が、結局は自分も生徒も授業だけに集中できるようにしてくれる。授業後の話合いの中で、見学にいらしたその先生がご自身の仕事について「定時に帰るようになってどんな無駄を削るかを考えるようになった」とおっしゃっていたのだけど、僕の授業にはまだ無駄なところがけっこうあるのだ。一つ一つ、丁寧に、無駄を作らない仕組みを考えて、この授業を持続可能なものに育てていかなくちゃ。

それと、しっかり振り返るにはやはりこれまでの資料をしっかり保存する仕組みが必要だと思う。僕はいまプリントを配っているだけで、それをどう管理するかという観点が弱い。どうやって生徒の中で学習を持続させていくか。これも今後の改善点だなあ。

Waterlogue-2015-02-27-12-00-26

この週末から約1週間で僕が全レポートを読み、生徒へのフィードバックを書く。コメントは、できたことをベースにして、読んだ生徒が、「今度はこうしてみよう」と思えるものを。僕はつい生徒の文章の欠陥ばかり目についてしまう人間なので、その自覚を忘れずに、常に上機嫌で採点に向かおうと思う。意識しながらそれを続けていけば、いつか意識しなくてもできるようになるだろう。 

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