始業式から一週間近くたち、ようやく中1の三学期授業開始。今学期は、約2か月をかける作文の授業。自分で問いをたてて「探究レポート」を書く授業だ。
作文教育は自分の最も関心のある領域。ということで、今学期は授業改善のために、知り合いの他校の教員や大学の研究者を招いて、積極的に授業を見てもらおうと思っている。今日の授業には、3人の見学者の方が来てくださった。遠方から休暇をとっておいでくださった方もいて、感謝の言葉しかない。
▼
今日は、第1回「問いをたてる、良い問いの条件を考える」。良い問いの条件を話し合う時に、意識がぎゅっと凝縮して、みなで問題意識を共有する時間ができたクラスがあった。一人一人の議論を丁寧につなげていったこと、長い沈黙の時間が流れた時に、あせらずに待てたことが大きかったと思う。いい話し合いができている感触があったので、当初予定していたワークシートを使うことはやめて、その延長で授業を続けた。話し合いを終えて個々の作文の問いを考える時間に移っても、まだ良い問いの条件を話している生徒たちがいて、ひそかに嬉しかった。
▼
授業としては破綻している部分もあるのだけど、授業後の検討会の時に、参観者の方にあの場面を「あすこまさんの授業観が良く出ていた場面」と肯定的に評価していただけたことは嬉しかった。僕は、自分で思っているよりも授業で授業観を出すタイプらしい。他のある参観者の方も、ツイッターやブログで僕の文章を読んでいるので、「あの文章を書く人ならこういう授業をするのかなと見ていた」とおっしゃって下さった。
やっぱり、授業後に肯定的なフィードバックをいただけるのは嬉しい。僕は「斬るか斬られるか」のような授業後の検討会にはあまり興味がなくなってしまった。その人の意図を組んだ肯定的なフィードバックが大前提にないと多くの人にとっては持続可能ではないだろうし。そういう意味で、肯定的なフィードバックをくださる見学者の方には感謝している。
▼
さて、今回の検討会で、次以降にすぐ活かせそうな助言もいただいた。
・大きな問いと小さな問いを往還するような助言の仕方をすること
・毎回の最後の5分で書いてもらう振り返り用紙を、次の時間に共有すること
次回の授業はさっそくこの2つを試してみることからはじめてみよう。今学期は、自分の作文の授業をできるだけブラッシュアップしていきたい。