今日は下書き提出締め切り後の最初の中1の作文授業。三学期の授業開始から約1ヶ月。生徒は、自分で問いを立てることからはじめ、図書館の利用法、本の検索やデータベースの利用法など、学ぶことがもりだくさん。中1にはなかなかハードルが高い授業だという自覚はあります…。
▼今日と木曜日は、下書き原稿をお互いに読み合って推敲に活かすピア・フィードバックの活動。下のエントリで書いたとおり、僕は日本の教室で作文教育を成り立たせるにはピア活動を導入するしかないと思っているので、どういうピア活動がいいのかに関心がある。
過去には、アクション・ラーニングを援用して4人組を作ってお互いの作文に質問をしあい、それを振り返って質問の質をあげていく活動をしたり(これは公開授業も行った)、読者が付箋に書き手への質問を書いて書き手に選んでもらったり、あるいは逆に書き手が相談する形式にしたり。
個人的には、「推敲ができるとは、自分で自分の文章に質問ができること」だと思っていることもあり、上に書いた中ではお互いに質問しあう形式に愛着がある。ただ、この場合は、「良い質問」ができるようにモデリングやフィードバックを通じてトレーニングを繰り返す必要があり、実際には長期間にわたって関われる担任学年ででもないと、肝心の推敲に役立つところまではなかなかうまくいかない。良い質問ができるまでのコストがかかりすぎるのだ。
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そこで、2年前からは、シンプルにワークシートを使って、書き手が相談したいことを書いて伝え、それに対して書いてフィードバックするという形式にしている。いまの活動の柱にしているのは、以下の3つ。
(1)読者が、書き手の理想イメージを理解すること
(2)読者が、書き手の困っている点や意見が欲しい点に反応すること
(3)読者が、書き手のアウトラインや文章の長所を指摘すること
自分で言うのもなんだけど、この活動に興味を持っていると言うわりには特に新しい提案性もない地味でオーソドックスなフィードバックだと思う…(^_^;)
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今日は僕の下書き原稿とワークシートを使ってモデルを示したあとにピア活動を開始した。本当はもう少し時間が欲しいところだけど、50分しか授業時間がないこともあり、エンジンがかかってきたところで終わり。さて、活動の合間に、生徒が提出した下書きをざっと見ると、けっこう差がついている印象も。もともとの書く力の差もあるのかもしれないが、毎回の授業の振り返り用紙をもとに助言をしていくので、それを活かしている生徒とそうでない生徒の差も、そろそろ目立ってきている。これからどうするかだなあ。最終的には本人がどうにかするしかないのだけど、他の人の原稿を読むことが刺激になるようにしていきたい。