今年のお正月はイギリスで迎えました。レポート課題にもめどがついたので、新年のお散歩に家族揃って着物で街に出たら虹も出て良い年の予感。家族みんなで楽しい一年を送れたらと思います。このブログも一つ一つの記事をもう少し短めにして、続けていけたら。
今日はレポート課題を終えて一息ついているところ。ここ最近はデンマーク図書館訪問の記事が続いたので、今日は昨年のブログを読み直しつつ、国語や作文教育関連の幾つかの記事を再リンクしてみた。
さてこのブログ、心意気としては作文教育関連がメインコンテンツのつもりなんだけど、実態は全然そうなってない(閲覧数が多いのはkoboやデジタルペーパーなどのガジェット系記事だし…)。そこでここで一押ししておく。
これは昨年の5月までに書いた作文教育関連のエントリのまとめ記事。自分の関心の方向性はこうですよ、ということで。作文教育に関心のある方は、読んでいただけると参考になる部分もあると思います。こうやってリンクを貼らないと自分でも忘れてしまう(^_^;)
学習指導要領の「書くこと」の変遷を、Roz Ivanič の Discourses of Writing and Learning to Writeという論文の言説分類に従って読んでみた、という企画。学習指導要領では、常に「実用的な文章の書き方」を重視していたことがわかる。
次は自分の授業と授業見学から。
去年の一学期は留学前の忙しさもあってあまり授業で新しいことはしなかったけど、大福帳と穴埋め短歌は良かったかな。しかしこういうのを見ると、自分の授業が初期のものとだいぶ方向性が変わってきていることを改めて実感する。プラスもあり、マイナスもあるだろうけど。
昨年前半では、福井県立若狭高等学校の渡邉久暢さんの授業を見たのも印象的な経験だった。渡邉さんが2014年度に東京勤務だった時に僕たちの勉強会に何度か参加してくださって、その縁で彼は授業を見られて良かったと思う。ノート一冊にとにかく書かせていくことの迫力。このノート指導は、臆面もなくまねすべきだと思う。
次に国語教育に関して読んだ本の感想系記事から。
ちょうど昨年の今頃から夏にかけて、Nancie AtwellのIn The Middleを読んでいたんだった。彼女のライティング・ワークショップ&リーディング・ワークショップの集大成とも言える一冊。英語で600ページという大著だけど、春に彼女の学校を訪問するのも楽しみ。
Writing Voicesは、僕が「書き手としての教師」(teachers as writers)というテーマに興味を持つようになったきっかけの本。この本と Using talk to Support Writing が、僕がエクセター大学に来た理由である。こっちでも、Using Talk to Support Writingの著者の一人の先生にスーパーバイザーになってもらい、Centre for Research in Writing という組織の勉強会に参加させてもらってます。
「大人のブッククラブ」の課題本として読んだ本なのだけど、これは本当に良い本だった。対話型美術鑑賞の本。国語の教師が読んでも得るものは大きいと思う。教室で文学作品を読むことは一体何を目標にしているのだろう。それを考えながら読んでみて。
アクティブ・ラーニング関連の記事
最後にアクティブ・ラーニング関連の記事。
アクティブ・ラーニング流行の昨今、今でも定期的に人が来るコンテンツ。この記事へのコメントに書いたけど、ラーニング・ピラミッドの問題は、出典があやふやなものを、いかにも科学的な装いで他人を説得しようとしているところ。アクティブ・ラーニングの実践者と自負のある人こそ、アクティブ・ラーニング自体への信頼性を落とさないためにも、このラーニング・ピラミッドの扱いには慎重に。(別にアクティブ・ラーニングをどうこう言っているわけじゃない)
おまけ。
息子が小学校に入ったのも去年の春だったとは! いや本当に遠い昔ですよ…。こっちでも相変わらずの息子。まあ生まれ持った特性だと思うので、親としては心配もあるけれど、楽しく生きていってほしいとしか…(^_^;)