ここ数日はひたすら課題のための勉強に追われている。3月末にサーク島、先週にはアメリカと遊び呆けていたせいで、今回はさすがに課題の進行状況が厳しい。なお、すでに5月にもパリとイタリアに行く予定になってて、まるで反省していない模様…。
さて、アトウェルの学校から帰った帰り、ニューヨークで半日の空き時間ができたので、かねて名前を聞くニューヨーク公共図書館(本館)に行ってみた。菅谷明子さんの『未来をつくる図書館』でその充実したサービスが取り上げられていた図書館ですな。
本館をチラ見
有名な正面玄関はさすがの威容。中に入ってもこんな感じで、図書館というよりヨーロッパの博物館に来たような感じ。
二階には、ニューヨーク公共図書館の歴史やら、多くの分館とともにどんな機能を果たしているのかといった説明の展示パネルがあり、これを読むだけで今回は滞在予定時間が終わってしまうほどだった(まあ英文を読むのが遅いせいもあるのですが…)。
この本館の、しかも目につくようなところは、この図書館の本領である「サービス」の場と言うよりも「観光客向け」の空間なので、ちょっと今回の訪問だけではなんとも言えない感じ。まあ、有名な図書館を一応覗いてみたよ、という感じの訪問になってしまった。
ミッド・マンハッタン図書館も駆け足で
本館の正面玄関を出て正面の道路をちょっと右に行ったところに、分館の一つであるミッド・マンハッタン図書館がある。やや古いけれども、こちらも5階建ての非常に立派な図書館で、市民の日常使いはこっち、という感じかな?
中の写真はNGだったので、オフィシャルウェブサイトから1枚お借りしてみる。
(写真の出典:Mid-Manhattan Library)
中に入ると外から見た印象以上に広く感じる。1階に新刊とオーディオ・ブック、DVD、CDといった人気どころがあるのはイギリスの図書館と同じ。ただ、1階には児童書も置かれているのだが、本棚があるだけで子供達がくつろいで過ごす空間は用意されてなかった。これは、この図書館だけなのかな?ちょっと気になった点。
面白かったのは、3階にPicture Collectionがあるところ。時間があればこれもじっくり見てみたかった。コレクションの一部はこちらのデジタルコレクションで見られるそうだ。
ニューヨーク公共図書館デジタルコレクション |
駆け足気味に図書館の内部を見ていくと、この日最大の衝撃が5階で待ち受けていた。5階にはWorld Language Collectionと言って世界各国の本のコーナーがあるのだが、日本語の本がたくさん!一架7段の本棚に、合計5架ぶんもの日本語の小説が! おまけに雑誌コーナーにもオレンジページやら婦人公論やら文藝春秋やら。渡英して以降、こんなに日本語の本・雑誌を見たのは初めてかも。ニューヨークには日本人が多いんだなあ!(ということだよね?)
次は予習して来てみよう
というわけで駆け足で「覗いてみただけ」のニューヨーク公共図書館。もうちょっと予習して臨めば、もう少し楽しかったかなあ、とちょっと後悔。菅谷さんの本を帰国したらもう一回読んでみよう。これから行く人は、ぜひあの本を片手にどうぞ。