今日は自分向けのエントリ。後で自分が見やすくなるように、ナンシー・アトウェルが創設したCenter for Teaching and Learningの学校見学に関連する記事をまとめてみた。
目次
どんな学校? ざっくりしたまとめ
アトウェルの学校のベースには、文学や芸術を核にした家族のような温かい小さなコミュニティがある。そして、その基盤の上で、生徒の選択に基づく多量の読み書きを先生が個別にサポートする。その結果、生徒たちが自立した読み手・書き手として成長していく、という感じ。授業はとても淡々と進んでいくのだけど、休み時間に生徒とちょっとやり取りしただけで、彼らがいかにたくさん本を読んでいて、自分の書くプロセスに意識的かがわかって、舌を巻いた。本当によく鍛えられている。そんな言い方はしていないけど、まさに「静かなるアクティブ・ラーニング」である。
さて、この訪問の記録は、主に3つに分かれている。
- 通知受け取りから出発まで
- 見学当日に書いたメモ(4つのエントリ)
- 学校見学のレポート(3つのエントリ)
1つ目は僕個人の記録と思い出のためなので、アトウェルの学校について知りたいという方はメモとレポート、時間を節約したい方はいきなりレポートを見て欲しい。
通知受け取りから出発まで
学校見学は毎年7月半ばまでに申請して、受け入れの可否が8月上旬までには通知される。「行けるとしたら留学中の年しかない!」とワンチャンスを狙って申請。申請書には、自分のキャリアや見学希望理由などについて書く欄があり、それでセレクションされる。アピールが必要なので、僕はブログでIn the Middle第三版の読書日記を書いてることも書いた。まあ日本語なので記事自体は読んでもらえなくても、熱意は伝わったかも。と思うと、ブログやっててよかったと思える。
見学前に指定図書としてIn the Middle(第3版)、The Reading Zone、Systes to Transform Your Schools and Schoolの3冊が指定され、未読の最後の一冊を読了。また、他にも雑誌記事からのコピーがどさっと送られてきて、これも面白かった。いつか余裕があればブログで触れようかと思う。
今回の見学には、自分にとってアトウェルの最初の一冊であるIn the Middle第2版を持参した。メイン州についてからその本について書いた文章が次のエントリ。実は他の見学仲間の先生たち5人中の2人も「ベストは第2版」と言っていたし、僕の個人的思い入れを抜きにしても、In the Middleのベストは第2版なのかも?
見学当日に書いたメモ
下記エントリは、学校見学の4日間、気のついたこと、感じたことを書いたメモ。整理はされていないけど、よりそのとき感じた感覚に近いことがそのまま書いてあるはず。今これらを見直しても、朝の集会の印象が本当に日々強くなってることがわかる。あと、3日目にナンシー・アトウェルご本人と色々とお話できたのは嬉しかった。スタッフの方がその時の写真を撮ってくださったので、宝物にしよう。持参したIn the Middle第2版にアトウェルがサインしてくれたので、それも宝物。
学校見学のレポート
こちらは学校見学を終えた後に、帰路の飛行機・電車・ホテルの中でもう少し整理して書いたもの。学校の様子、授業の様子、この後の自分の授業にどうつなげるか、なども。
本物の雰囲気に触れた4日間でした
とにかく、本物の雰囲気に触れられて、アン先生やグレン先生、そしてアトウェルご本人ともお話ができて、本当に良かった。また、今回は良い見学仲間にも恵まれた。車がない僕をいつも学校までの車に同乗させてくれ、わからないところを色々と助けてくれ、自分の授業用資料を見せてくれた方もいた。たくさん質問もできて、勉強になった。
8年前に細々と読み始めたIn the Middleが、今年になってアトウェルの学校に僕を連れていってくれた。だとしたら、今年アトウェルの学校に来たこの経験が、いつの日かどこかまた別のところに僕を連れていってくれるかもしれない。根拠は何もないのだけど、なんとなくそんなことを思う。
メイン州を去った後は、ニューヨークで国語の先生をやっている友人を訪ねて、それからロンドンを経由してエクセターに到着。留学期間中の最大のイベントが終わりました。なんとなくずっと睡眠不足のハードな日々でしたが、それもぐっすり寝てひと段落。今日からは頭を大学生モードに切り替えて、締め切りまであと二週間もないレポート課題を頑張ります!