アトウェルの学校の見学メモ(2日目)

ナンシー・アトウェルの学校の授業見学2日目。今日も充実した1日だったけど、ここでは昨日に引き続き、暫定的に箇条書きで書いていこう。今日はとにかく朝の会が印象的な1日だった。

アトウェルの学校の見学メモ (初日)

2016.04.12

授業見学メモ2日目(4/12)

  1. 朝の全校ミーティング。今日は児童文学作家のビバリー・クレアリーの100歳の誕生日。1年生くらいの生徒達が彼女にあてた文章を発表し、他の学年の子による作家紹介やブックトークがあり、彼女についての詩を全員で朗読し、You Tubeでの彼女のインタビューあり、最後は歌で締めくくりと、30分の朝の会だった。この時間内に、出席の確認やら伝達事項やら、「朝の会っぽいもの」は一切なし。
  2. 朝のミーティングがこの学校の核であることを確信。この学校は、「芸術を核にしたコミュニティを、生徒一人一人を尊重しながら作る」学校なのだと思う。
  3. ライティング・ワークショップに使う教室が広くて羨ましい。日本の40人学級の教室よりも広い教室を20人以下で使ってる。
  4. カンファランスをする先生がいつも笑顔なのは、生徒に安心感を与える
  5. どの授業にも詩がある。生徒はたくさんの詩を読み、書いている。生徒の作品集に収められているのも詩が断トツに多い。
  6. 作品は先生が読む。先生が生徒を指名しての音読はない。
  7. 生徒は「僕たちはみんなリーディングが好き」と。授業中は終始かったるそうにしていた中学男子からそう断言された。
  8. PCは利用を強制されるわけではない。しかし3-4年生にかけてタイピングのゲームを通じてタッチタイプを覚え、ほとんどの生徒がPCで作品を書く。
  9. 全てが2学年合同の授業なので、生徒は同じジャンルを2回ずつ学ぶ。先生曰く「一度めはお試しで、二度めに深まる」。ミニレッスンで用いる素材などは毎年変化するとのこと。
  10. ある先生は、以前の赴任校では30人くらいでワークショップをやっていたとおっしゃっていた(こちらでは12-18人くらい)。ただし、当時は個別のカンファレンスはできず、数名を選んでカンファレンスしていた。自分の状況を念頭に、「例えば各クラス40名を複数クラス、週2回程度だったらどうしますか?」と質問したら、その人数と時間では、とても困難だとのこと。
  11. 昨日も書いたけど、ワークショップは静かで淡々としてる。ルーティーンをこなしている感じ。「書く時間」が30分を過ぎたあたりから集中力が切れるのか各所から話し声が漏れるようになり、逆にほっとする(笑)
  12. 小学5・6年クラスは、小学生とは思えない分厚い本を読んでいる子も多い。もともと高学力の子を集めたわけではないので、リーディング・ワークショップを通じて鍛えられているのだろう。

アトウェルの学校の見学メモ(3日目)

2016.04.14

アトウェルの学校の見学メモ(4日目)

2016.04.15

4/18追記:Facebookページでの写真

CTLのFacebookページで、朝の集会でのビバリー・クレアリーの100歳の誕生日イベントの写真がアップロードされていました。朝の会の雰囲気がわかると思います。ご参考まで。

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