今日はイタリア旅行(関連記事参照)の記事の続きとして、フィレンツェで立ち寄った図書館について書いてみたい。もともとは修道院だったのを改装して図書館にしたという、とても素敵な場所でした。フィレンツェ観光の穴場としておすすめです。
フィレンツェのシンボルといえばサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)。そこから徒歩5分くらいのところにBiblioteca delle OBLATE(オブラーテ図書館)がある。もともと修道院だったというこの図書館、入り口から見える素敵な外観の建物。おお、雰囲気ある!外見はちょっと古いけど、3階建てです。
受付の後に真っ先に向かったのは最上階のカフェテリア。カフェテリア付近には、大学生と思われる若い人たちがたむろして、勉強したりおしゃべりしたりと賑やか。いちゃついてるカップルがあちこちにいるのがイタリアっぽいのかな?
ここからはドゥオモの屋根も見える。
妻と子供たちがカフェテリアで休憩している間、急ぎ足で図書館内をひと歩き。こんな風に中庭を囲む形で各閲覧室がある。
機能充実。フィレンツェの中核的な図書館?
閲覧室は結構な数がある。普通の書架のある閲覧室の他に、自習用コーナー、新聞などのメディアコーナー、講演用に使う大会議室と、一通りの機能がそろっていて、やや古めながらなかなか充実していた。
際立ってきれいなのが、近年改装されたらしい受付そばの1階の児童書コーナー。ただ、冊数はあまりないかなあ? スタッフの方が「英語はできないので…」(こっちも同レベルなんだけど…)ということで、質問できなかったのが残念。日本語の本のコーナーはなかったけど、英語の本の中になぜかジョン万次郎の伝記があった。
ポスターを見ても、講演会や音楽会などのイベントもわりと頻繁に行われているみたい。訪問したのは平日だったのだけどけっこうたくさんの人で賑わっていて、この地域の中核的な図書館だと思われる。
博物館も隣接。館内には壁画もある
図書館とは別の管轄のようだけど、同じ建物内の2階には小さな博物館もあって、そのままそちらも見学できるのもユニーク。さらに変わったところでは、3階の学習エリアにもともとの修道院時代の名残の壁画があった。同じく修道院をそのまま美術館にしたサン・マルコ美術館みたいで素敵な雰囲気なので、これは訪問された方はぜひ見てください。
ドゥオモからほど近いオブラーテ図書館。カフェもあるので、ちょっと図書館に興味のある人なら、ドゥオモや美術館を歩いた後に一休みがてら寄るには最適のスポットだと思う。観光でフィレンツェに行かれる方、ぜひどうぞ。