図書館でウクレレとクリームティーを。エクセターウクレレクラブ活動報告。

イギリスでは、チャリティーのためのちょっとしたイベントが頻繁に行われている。そのおかげで、我らがエクセターウクレレクラブにも、イベントで演奏してくれという依頼が時々舞い込む(下記エントリ参照)。先週の土曜日、エクセターウクレレクラブの活動で、ピンホー図書館に行ってきた。その日記を、図書館の見学記録も兼ねて書いてみたい。

エクセター・ウクレレクラブに行ってみた

2016.03.09

ライブデビュー! ウクレレクラブのイベントに参加してきた

2016.05.22

エクセターの公共図書館分館

ピンホー図書館は、エクセターの中心街からバスで20分ほどにある、エクセター郊外の図書館だ。

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ご覧の通り、「図書室」と呼びたくなるような小さな図書館。エクセターには本館であるエクセター公共図書館のほかに分館がいくつかあるのだけど、分館の規模は小さいものが多い。開館時間もなんと1日3時間ほどである。

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当然、館内の本の冊数も少なく、スタッフの方も一人だけ。ここをメインに使う人は相互貸借サービスの利用頻度が高くなると思うのだけど、取り寄せは有料である(子どもの本や生活保護サービスを受けている人は無料)。また期間も、少なく見積もっても一週間以上はかかる。こういう点は、やはり日本の公共図書館のサービスの高さを実感してしまう(まあ公共図書館に限らず、たいていのことで日本のサービスの質は素晴らしい)。

一方で、こちらの公共図書館では、ワークショップや小さなイベントが頻繁に開かれていること。また、地元の様々なイベントの情報もしっかり揃っている印象。一つ一つの規模は小さいものの、地元の人の交流の場としての図書館機能は、しっかりと発揮しているようだ。

演奏の質は控えめだけど、楽しんでいるメンバーたち

今回のエクセターウクレレクラブのライブも、そのイベントの一環でチャリティーとして開かれたもの。図書館の庭でクリームティーやコーヒーを供しつつ、ウクレレ演奏を聴いてもらったり、チャリティーのためのビンゴを行う。

ライブと言っても、エクセターウクレレクラブの実態はほぼ「ウクレレを伴奏に懐メロを楽しく歌う悠々自適のおじいちゃんおばあちゃんの会」である。初心者も常にウェルカムな場ので、「お前が言うな」という突っ込みを承知で言うと、演奏の質はとっても控えめ。どれくらい控えめかというと、今回は屋外でのライブということもあり、一曲目はカエルの合唱の輪唱を彷彿とさせるずれっぷりであった。またお互いの音が聞きにくい状況の中、みなさん自信がない箇所は本当に弾くのをやめてしまう(!)ので、「いやあ、これさすがにやばいんじゃないの?」と当事者ながら笑い出すのをこらえるのが大変だった。

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それでも晴れた日の芝生の上でウクレレを弾きながらみんなで歌を歌うのはとっても気持ちいい。ライブが終わるとメンバーのみなさんは庭で思い思いにクリームティーやコーヒーで会話を楽しんでいた。ウクレレはあくまで人生を楽しむ手段という姿勢が徹底していて、こういうのは大好き。イギリスは小学校でも楽しむことを優先してなんでも「ウェルダン!」と褒める国だけど(下記エントリ参照)、大人でも似たような雰囲気があるのかもしれない。

イギリスと日本の公立小学校を比べて驚いたこと(ただしどちらもサンプル数1)

2016.07.23

感謝してます、エクセターウクレレクラブ

ウクレレクラブに入って活動したのは半年ほど。日本にいた時はこういうウクレレクラブには入っていなかったので、エクセターウクレレクラブに入れたのは、とても楽しい経験だった。「修行」的な雰囲気がまったくない素人ウクレレグループだけど、やっぱり楽しくやるのが一番だなと実感したし、僕も全然うまくないので、この敷居の低さは最高だった。このクラブのおかげで勉強の合間の息抜きもできたし、家や旅行先で家族で一緒に歌を楽しく歌うこともできた。イギリス留学中の楽しい思い出をありがとうございます。日本でもこういうクラブを見つけてぜひ入りたいな。

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