大福帳、通常授業でも使用中

去年の作文の授業で活躍し、この記事でも書いた大福帳。

 

作文の授業に大活躍、大福帳!

2015.02.13

去年の時点では「作文カンファランスを補うツール」という意識が大きかったのだけど、 そこでの生徒とのやりとりに効果を感じて、今回は高校の授業でも使ってみることに。どうしても高校の現代文は一方通行になりやすいので、それを補う意味でも試すなら中学より高校かなと思って。

ただし、週2回の授業4クラス全てで大福帳にコメントを返す自信は到底ないので、コメントは2回に1回(生徒からすると週1回、こっちからすると週2回、毎回2クラスずつ)ということにした。授業回数を一学期ぶんを表裏の厚紙1枚に収めるために、生徒の記入欄も減らして2行に。ただ、毎回それとは別に「読んだ本」の記録を書いてもらう欄をつくった。それと、僕は顔と名前をなかなか覚えられない人なので(汗)右上には座席表の顔写真を添付する欄も。この「教師より」欄の小ささに、果たしてコメントを続けられるのかという僕の怯えが表れてますね(笑) 実際には小さすぎて、結局毎回はみ出しているんだけど…。

28

コメントは、授業で学んだことや面白かったことを書いてもいいし、授業で特にそういうことがなければ、自分の興味のことでも何でもいいよ、とした。徹底して授業とは無関係の趣味について書いてくる子もいて、それはそれで面白い。こちらとしては、週1のペースで全員にコメントを返す他に、2週間に一回、大福帳のコメントから4人ずつの抜粋と全員分の「読書中の本」を記入した「大福帳通信」を配布することにした。まだ一回しか配ってないけど、配ったらみんな興味ありげに読んでくれる。また、大福帳通信とは別に、授業中の作品解釈についてのコメントを大福帳から抜き出して共有することもできる。

僕の定例の勉強仲間でも、大福帳を使っている仲間が何人かいる。負担はそれなりに大きいと思うのだけど、それでもやってしまうのは、そこに大きな意味を見出しているからだ。

 ・生徒と教師のコミュニケーションツール
 ・生徒が学習プロセスを振り返るツール 
 ・書かれたコメントを共有目的で使うためのツール

いくつかの役割があると思う。どこに重点を置いて使うかは、その人次第。負担は大きいと書いたが、毎回のノートチェックは大変すぎて到底無理だけど、大福帳の分量ならなんとかなるかも、と思わせるギリギリの負担感でもある。いずれにせよ、お薦めのツールです、大福帳。
 

この記事のシェアはこちらからどうぞ!