今日は短く、他のウェブサイト記事の紹介をします。お茶の水女子大附属中の国語科の先生、渡辺光輝さんの「国語教育授業実践開発教室」です。
目次
国語教育授業実践開発研究室
http://kokiwata1.wixsite.com/koki
たくさん読み、たくさん書く人
渡辺さんはとにかくたくさん読み、書く人。本をたくさん読み、読んでは思いつきを気軽にfacebookに書き、それに共感のコメントや色々なツッコミを受けながら、授業のアイデアをだんだん作っていく。実践した授業についても積極的に発表し、実践論文も書いていく。教師自ら学び続けることが教育にとって一番大事なんだという彼の姿勢は、たぶん学生時代に斎藤孝さんから学んだのだと思う。土日も含めて研究会に出たり、原稿を書いたりと、本当にパワフル。僕とは、作文指導に興味があり、図書館にも関わっていて…と幾つもの共通点があって、5年以上前から付き合いがあり、授業を見に行ったこともある。以前と比べても、お茶中に移籍してからの渡辺さんには、特に勢いとパワーを感じて、圧倒されている。
渡辺さんの授業づくり
その渡辺さんのウェブサイトに、最近こんな記事が追加された。
授業づくりで大切にしていること10箇条
http://kokiwata1.wixsite.com/koki/blank-1
どうやって授業を作っているのかというプロセスを公開する試みは面白いなと思う。僕の授業は「これやってみたらどうかな?」という思いつきと自分の面白さ優先で動くことが多く、こんな風に言語化された「10か条」や「方程式」から演繹されたりはしない。だから、余計に興味深く感じる。もちろん渡辺さんも実際にはこんなに「きれい」に作っているわけではないのだろうけど、こうやって図式化することでまた本人の振り返りにもなるのだろうし、何より読者の参考になるのだからありがたい。
読書生活を振り返る授業ができるまで
「わたしの素 トークショー」の授業では、読んだ本がこんな風に授業につながっていくという様子が面白い。こちらの方が自分の授業づくりにちょっと似ている気がするけど、渡辺さんの方が色々と細かに配慮したり指導事項を意識したりされてるな、と思う。うーん、ちょっとすごい。
興味がある「授業づくりの裏側」
こういう、こだわりのある人の「授業づくりの裏側」的な文章は読んでみたいなと思う。そして、実際にその人の授業づくりの場所にいて、何が言語化されて何が言語化されなかったのか観察してみたい、というひそかに思う。教師がどんな風に授業を作っているのかって、けっこう千差万別だと思うのだ。結局は、その人の個性と不可分なアートの側面を、授業はいつも持っているわけだから。