行くたびに変化している! ICU高校図書館

土曜日は、この用事のついでに、短時間だけど同じキャンパス内にあるICU高校図書館の見学もさせていただいた。

野口米次郎の詩を読む一日

2015.06.27

ICUのキャンパスは都内にしては広大なので、附属高校への移動にも時間がかかる…。

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この学校の現・司書教諭の先生とはもう10年くらいの付き合いがある 。ICU高校図書館の訪問ももう4度めなのだけど、その都度変化があるのが素敵。もともと空間自体はとても広々としていたのに人の手がきちんと入っていないのが惜しい状態だったのが、ここ数年の司書教諭の先生(2年任期)たちの尽力で、見違えるようによくなってきた。

数年前の段階でも、図書館でコンサートや講演会などのイベントを開いたり、ライティング・センターを附属させたり(おそらく高校では日本で最も早くからの導入校の一つ)と、当時から意欲的な試みを色々としていたのだが、今回はハード面でもさらに改善されていた。書架が低書架のものに代わり、見通しよく、明るく、きれいな場所になっている。カフェ式の閲覧席もあった。「いやあ、学校案内の表紙を飾れるねえ」という言葉が思わず出てきてしまう、そんな素敵な感じ。

もともと帰国生が多くSGH指定校にもなった国際色豊かな学校なので、蔵書にも特徴がある。英語の本はもちろん、アラビア語の本まで置いてある学校図書館って、あまりないよね。オックスフォード大学出版が出してるさまざまな学問分野の入門書Very Short Introductionシリーズは、うちの図書館にもあってもいいかもと思った。背伸びの本だけど、挑戦する子はいるはず。一部の本は日本語訳もあるし、一緒に置くのもいいかも?

 ▷ Very Short Introductions (Oxford University Press)

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データベースの契約数も8つと充実。SGHでの探究型学習の舞台として図書館が期待されているようだ。もちろん、新着本の帯の展示や各種展示なども頑張っている。根っからのクリエイターでもある司書教諭の先生自らポップも作っている。

率直に言って、すごくいい図書館になっていた。もともと素敵だった空間の魅力が引き出されて、ハード面でもソフト面でも、短期間でここまで充実するのってすごい。もしかして、2年任期で司書教諭が変わるっていうのもいいのかもなあ。それぞれの先生の考えがありつつ、図書館に関わる人を増やしつつ、長い目で見てうまくバランスが調整されるのかもしれない。もちろんその前提として、この職場の雰囲気の良さもあるんだろう。

うちの図書館とほぼ同時期に改革に手をつけた他校図書館がこんな風に成長しているのを見るのは嬉しい。ここはうちの司書さんにもまた見てもらいたいなあ。この近隣には他にも学校図書館があるし、複数校を一度に訪問するツアー日を設定したいところだ。

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