事前にツアーに申しこもう! オックスフォード大学のボドリアン図書館

ちょっと前の話になるけど、家族でオックスフォードに行った。その時に有名なボドリアン図書館の見学ツアーにも参加したので、遅ればせながら報告を書いておこう。結論として、行くならオックスフォードに行くなら図書館の見学ツアーに参加しよう!参加するならミニツアー(Mini Tour) か 拡大ツアー(Extended Tour)がオススメ!というお話です。

目次

26の図書館からなるオックスフォード大学ボドリアン図書館

オックスフォード大学のボドリアン図書館(Bodleian Libraries)は、英名の通り複数の、合計26ものibrariesからなる図書館全体を指す。最初の大学図書館が建造されたのは14世紀、その後、蔵書が散逸したりしたものの、16世紀末から17世紀にかけてトマス・ボドレー(Thomas Bodley)卿の尽力により再建、現在はヨーロッパを代表する伝統ある図書館の一つになった。

このボドリアン図書館、有名なのは、ハリー・ポッターのホグワーツ図書館の撮影場所にもなった「ハンフリー公爵図書館(Duke Humfrey’s medieval library)」と円形図書館の外観がよく知られる「ラドクリフ・カメラ(Radcliffe Camera)」。この2つを見学するには事前のツアー参加申し込みが必須になりますのでご注意。当日申し込みのツアーや音声ガイドのみのツアーでは、ハンフリー公爵図書館の一階部分にあたる神学部(Divinity School)くらいしか見学できません。(この神学部も、ハリポタの「炎のゴブレット」でダンスの練習場所などに使われています。下の写真)

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まずはウェブサイトで申し込みを。ミニツアーか拡大ツアーがお勧め

オックスフォード大学ボドリアン図書館のツアー関連サイトはこちら。まずはここで希望のツアーを選択し、オンラインで申し込もう。

ボドリアン図書館ツアーインフォメーション

http://www.bodleian.ox.ac.uk/whatson/visit/tours/info

お勧めは30分のミニツアーか90分の拡大ツアー。簡単に言うと、「ハンフリー公爵図書館」だけを見学すれば満足の人は30分ツアー、ラドクリフ・カメラの内部も見たい人は「拡大ツアー」という二択になる。60分のスタンダード・ツアーもあるけど、目玉としてはこの2つの図書館なので、ミニか拡大のどっちかでいい。雰囲気満点のハンフリー公爵図書館は図書館ファンでなくてもため息をつくほど美しい建物なので、時間がなくてもミニツアーにはぜひ!

僕は拡大ツアーに参加しました

僕はせっかくなので、ということでハンフリー公爵図書館とラドクリフ・カメラの両方が見学できる90分14ポンドの拡大ツアーに申し込んだ。こちらのツアーは、ボランティアのガイドさんがオックスフォード大学の歴史や図書館の歴史から、本当にじっくりと説明してくれる(実際に時間が延長して110分くらいのツアーだった)。ちなみに音声は英語のみで、イヤホンを通じて聴く形に。まあ、学生さんが実際に使っている図書館ですからね。僕以外にも非英語圏の参加者はいたせいか、英語はそこまで早口ではなかった(でも、そんなに聞き取れなかったけど…)。写真撮影はほとんどの場所で不可。

荘厳な雰囲気ただようハンフリー公爵図書館

この拡大ツアーは、合計で3つの図書館+αで他の建物を見学するツアー。最初の目玉はハリポタのホグワーツ図書館にもなってるハンフリー公爵図書館。ここは本当に荘厳な雰囲気に満ちた素敵な場所でした。天井まで続く本棚、ずらっと並ぶ本、その本をつなぐ鎖….。昔は本当にここで日の光の中で、ひっそりと本のページがめくられていたのだなあという、400年前を想像する場所。そりゃあホグワーツ図書館にもなるわ、うん。

古めの什器だけど機能はしっかり、ラドクリフ・カメラ

そしてツアーの最後に訪れるのがラドクリフ・カメラ。こちらはハンフリー公爵図書館と違って学部生さんから気軽に使える普段使いの図書館でもあるので、丸い建物の中に入って、そろっと見学。中は、まあ普通の図書館という感じでした。什器は古めなのだけど当然Wifiになってて、やはりエクセター大学の図書館にはない重みを感じる。エクセター大学は、「本はあるけど実際はほとんどオンライン」という感じの使われ方なのだけど、こっちはどうなのかなあ、意外に本が実際に使われている気もするなあ、などと思って見ていた。しかし観光客がちょっちゅう訪れる図書館というのは勉強しづらいでしょうなあ、すみません…。

どちらも面白かったけど、特に図書館に興味がなければラドクリフ・カメラは外から見るのが一番という気もするので、そういう人はハンフリー公爵図書館のみのミニツアーでも良いと思います。とにかくハンフリー公爵図書館は、図書館に興味がなくても一見の価値あり、です。

まだまだあるオックスフォード大学の図書館

ちなみにオックスフォード大学は、こうした独立図書館の他にも、各カレッジでも図書館を持っているという贅沢仕様なのだそう。今回はオックスフォード大学在籍中の日本人学生さんのご厚意で、彼の所属しているクライストチャーチのカレッジ図書館もちらっと見させてもらいました。そこまで大きくないけど、普段使いとしては十分な広さと蔵書。あと、これも彼の案内で、ハリポタで有名になったクライストチャーチのグレート・ホール(食堂)も見てきた。こっちも素敵な場所でした。案内してくれて本当にありがとう!楽しかったです!

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