エクセターで一日を過ごす最後の日。この素敵な街の名残を惜しんで家族で街をぶらぶら歩き、お世話になったエクセター図書館(Exeter Library)も訪問し、スタッフの方にもお礼を言ってきた。カフェ、庭園、広い子どもコーナー、…3階建ての、エクセターの中央図書館だ。一年の締めくくりの時期に、感謝を込めてここの図書館の紹介をしよう。
目次
入り口のカフェは居心地の良い交流スペース
エクセター公共図書館の入り口は、積み上げた本のオブジェが印象的な、広々として明るいカフェ・スペース。5ポンドのクリームティーのほか、パンやサラダなどの食事メニューもあるため、多くの人が気軽に食事を楽しんでいる。
妻は、ここで韓国人の友達に週1回の韓国語レッスンをしてもらっていた。外国人が気軽に立ち寄って交流したり、色々な情報収集ができるスペースにもなっている。
広々とした、先端的な図書館
館内は広々としていて清潔感のある白い色調の空間。小説やDVD(有料)も多数揃えていて、いつも賑わっている。
新しいテクノロジーも積極的に取り入れていて、他のイギリスの公共図書館と同様に貸し出し返却はすべて自動化。複数のOSでの電子書籍での貸出サービスにも対応し、なんと一番奥には(僕は使ったことがないけど)FabLabもあるという充実ぶりだ。
子供向けコーナーと様々な読書イベント
我が家が一番お世話になったのは、やはり子供向けのコーナー。ここもDVD・絵本・PCと、なんでも揃っている。うちの子供たちも週2回ペースでここに通って、最初は赤ちゃん向けの単語だけの絵本から始まって、英語に触れていった。
冬からBook Trackという100冊読むキャンペーン(図書館で本を借りるだけでなく、返す時に司書さんと一緒に一部を読んだり、質問に色々と答えたりする)に参加して、二人とも100冊の(絵)本を読み通した。また、夏休みには同様のサマー・リーディング・チャレンジというキャンペーンがあり、こちらにも参加させてもらった。おかげで今はハリポタを楽しんで読むように。
子供向けコーナーの出口には、イギリスやデンマークの図書館によく見られるけど、ゲームが出来るTeenコーナーも。
娘(10歳)は同じくTeen向けの漫画コーナーに入り浸っていた。
多彩なイベントスペース
この図書館の2階には自習スペースがある。僕は基本的に本は大学図書館のものを借りるので(一般書を読む暇はなかった)、この図書館を使うときはこのコーナーが多かった。他の図書館同様、Wifiが無料で使えるので、学習にも困ることがない。
また、大変お世話になったのが、3階のイベントスペース。ここではいつも多彩なイベントが開かれている。子供向けのハンドクラフト教室や、ハリー・ポッター・ナイト」という仮装パーティイベント、映画上映などのイベントもあって、我が家の子供たちも大変お世話になった。僕が参加したライティング・ワークショップも、ここで開かれたものだ(下記エントリ)。
「裏庭」には美しいルージュモント・ガーデン
そして、この図書館の一番素敵な場所は、「裏庭」に当たるルージュモント・ガーデン。なんと、日本だったら入場料を取られそうな美しい庭園が、図書館のすぐ裏に広がっているのだ。
カフェで購入した食べ物を食べたり、借りた本を読んだり、昼寝をしたり、遊んだり…人々の過ごし方は様々だけど、共通しているのは居心地が良さそうということ。
本当にありがとうございました
というわけで、色々と揃って雰囲気の良い、本当に良い図書館である。この街に何年も住んでいる移民の方が「図書館がいいよ、図書館を使いなさい」と力説しているのも納得。子供たちは毎週通って楽しく英語力を身につけさせてもらったし、妻に至っては読書や外国の人との交流の場のほか、ボランティアスタッフとして働く側にも身を置かせていただいて、家族皆でお世話になった図書館。こんなに素敵な図書館がある街でよかった。本当にありがとう!