良いパートナーシップをつくる

学校図書館問題研究会の機関誌「学図研ニュース」に原稿を書きました。「こんな司書と働きたい!」という特集の原稿ですので、よかったらご覧下さい。….が、特集主旨を読み誤ったのか、「一緒に働きたい司書の条件」を書いているのは僕だけだったりします(^_^;)

その原稿で、「一緒に仕事をする経験や時間が、司書と司書教諭の良いパートナーシップを作っていく」ということを書いた。でも、今思うと、一緒に経験をして時間を過ごすだけでは、良いパートナーシップはできない。そこにもやっぱり努力が必要だ。

僕はもうすぐ結婚12年目なのだけど、夫婦関係を維持するのにもお互いの努力が必要だ、ということが 最近ようやくわかってきた。家事を分担する。相手が大変な時にはフォローする。ご飯おいしかったとか、ありがとうとか、小さなことでもお礼を言う。忙しい中でも、少しでも一緒にすごす時間を積極的につくる。会話をする。お互いにそういうことを意識できている時は、夫婦関係は比較的うまくいくし、自分が忙しいからと相手をないがしろにしていると、ちょっとしたいさかいがきっかけでうまくいかなくなる。忙しくても、身体が空かなくても、意識の中でいつも相手を見ていること。言葉にすること。それがコツだ。

12年も一緒に暮らしてると色々な事がある。ようやくそうなのかなと思えるようになったのが、夫婦関係は、いったんできたらほうっておいても安定するものではなくて、いつも良くしようという努力をしない限り安定しないものだ、ということ。

 司書教諭と司書の関係を夫婦のメタファーでとらえるのには、ちょっと問題があるかもしれない。けれど、パートナーシップという点では、やはり良い関係を作って維持するのには、お互いの努力が必要なんだと思う。そう思って我が身を振り返ると、二学期後半は忙しくてあまり図書館に関われなかったし、三学期は、図書館を授業場所に授業をやらせてもらっているわりには、司書のお二人の話をあまり聞けていない。図書館について書いた原稿でも、もう少し積極的に関わればよかった。あまりに忙しくて、「仕事」という感じで「処理」してしまったもの。二人の話をもっとじっくりと聞くんだった!

「今いいパートナーシップを築けている」ことに安心して、放っておいても大丈夫だと放ってしまったら、その関係はたちまち変わってしまうだろう。放っておくことと、信頼することとは違う。 もう少し意識的に努力してみよう。学図研ニュースの自分の原稿を読みながら、そんなことを思った。

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