この年末年始は久しぶりに東京の実家にも帰り、詩集や句集を中心に、ゆっくりと本を読んで過ごしました。というわけで2022年もよろしくお願いします。このブログ、自分としては「情報発信」というより「自分のその時々の思考に再会しやすくするため」のもので、あまり読者のことは考えてないのだけど、それでも読んでくださる方もいて、今年もそういう方と国語教育中心につながれたらと思ってます。
目次
今年の抱負は、まず登山!そしてウクレレ。
今年の抱負は…まず、登山! 去年のコロナ禍で風越の子どもたちと一緒にいる時間が増えた副作用で「とにかく一人になりたい」思いが募ってはじめた登山、自分の性分にあってたみたいです…。この年末にも、石尊山という浅間山の寄生火山に登りに行き、頂上に風越学園特製マグカップを忘れてきて、翌々日にもう一度登りに行って頂上で無事に発見してきました(写真は無事に発見した時のもの。青空に雪の浅間山が映えて、最高でした!)。
この三が日で、アイゼンもスパッツも大きめバックパックも買ったので(お金がないのでぜんぶメルカリだけど…泣)、春までは、近所の低山でコンパスと地図読みの練習をしつつ、一度は黒斑山や北横岳などの入門的な冬山に挑戦。春になったら四阿山などの東信州の山を歩き、夏には南八ヶ岳の主峰・赤岳から横岳に縦走したいなと。一人が好きな性分なのでソロ登山が基本ですが、ベテランの方についていって登山技術も教わりたい。
次に頑張りたいのはウクレレだなー。毎日15分練習するっていうのは去年の途中で途切れちゃったんだけど、中断をはさみつつも、ウクレレにさわる時間が増え、「さんぽ」とか「となりのトトロ」とか、弾ける曲ができたのは去年の進歩。万年初心者を脱出すべく、今年ももっと弾けるようになりたい。今は「夢をかなえてドラえもん」を練習中です。
こういう授業に関係ないことが、今の自分には必要だなあ。僕は油断するとずっと国語の授業のことを考えちゃうので、その真面目さが、自分だけならともかく、知らずしらずのうちに子どもを追い詰める時もある。だから真面目な話、授業に関係のない遊びを意図的に組み込む必要を感じてる(あ、また真面目な話をしちゃった…)。
そして、あらためて作文教育
そして、あらためて作文教育を頑張りたいなって思ってる。単に「書き方を教える」のを超えて、子どもたちが書くことを好きになる、書くことを自分のものにしていく、そしてそれをを支援するってどういうことなのか、もう一段深いレベルで考え、実践したい。いま思うと、去年もすでにそういうことを考えてきたのだ(下記エントリ群を参照)。子どもたちの「書けなさ」を価値として受け止めること、子ども特有の書き方を「力」として捉えなおすこと、制約によって自由を生み出すこと、読むことと書くことを統合すること…。こういう個々には見えているコツを、きちんと実践して形にしたいなと思う。大事なのは、個々の指導法ではない。これまでよりもいちだん深いところで考えて、実践すること。その積み重ねが、自分を次のステージに連れて行ってくれるはずだ。
子供時代の「原点」を大切にする
去年の大晦日に、長年の国語教育の勉強仲間と話していて、「あすこまさんはやっぱり作文教育の人なんですよね」と言われて、たしかにそうだよなと思った。たぶん、僕と同じくらいかそれ以上に子どもの頃から本を読んできた国語教師はたくさんいる。僕よりも思索深く、的確な文章を書く国語教師もたくさんいるだろう。僕に国語教師としての強みがあるとしたら、子ども時代にたくさんお話を書いて書くことが好きになった「原点」があって、その原点と、風越学園で「作家の時間」「読書家の時間」をしている自分が、まっすぐにつながっていることなのだ。その強みを大事にしたい。
作文教育という自分の原点をしっかり深めつつ、肩の力をぬいて登山やウクレレも思い切り楽しむ。また、風越には色んな分野のプロフェッショナルがいるので、彼らとの対話も重ねる。図工のこぐまさんとの話じゃないけど、一つのことを深めていけば、他の領域でも同じ話だと感じられることが増え、何が大事なのかを自分なりに見極められる。そういう良い循環を生み出して、自分の実践をつくっていこう。
おまけ:これまでの新年エントリ
2014年からはじめたこのブログ、もう新年を迎えるのも8回目。過去の「新年」エントリを見ても、一年の抱負が続いたものもあれば、続かないものもあって、面白い。特に2019年の年末とか、苦しかったんだなあ…。今年の抱負を、来年の今頃はどんな気持ちで眺めることになるのかな。さてさて、楽しんでいきましょう。