[雑談回]雪山を歩きながら自分の副業やセカンドキャリアについて考えてみた話。

今日は雑談回のエントリです。先週末は勉強仲間のトミー(冨田明広さん)と年一回の定期山登り。一緒に湯の丸山周辺の雪山をスノーシューやアイゼンで歩いて、温泉入って、たくさん食べて、満喫してきました。で、その2日間のおしゃべりを経て、なんと自分が副業やセカンドキャリアでやってみたいことが見えてきた(笑)ので、勢いでひとまずポンと置いておきます。

写真は湯の丸高原にある「臼窪湿原」という小さな湿原。小さいながらふかふかの雪にズボズボ入りこんで、スノーシューを楽しみました。

自分のベースは読み書きへの関心

前提として、以前に軽井沢ブックフェスティバルのエントリでも書いたのだけど、僕の関心のベースは書くことや読むことにあって、別に根っからの教育畑の人間じゃないんですね。この自覚は、教育に真摯に取り組む風越学園の同僚たちと一緒にいると、年々強まってくる、というかそうならざるを得ない感じです。

やっぱり本が好き!軽井沢ブックフェスティバル2023、参加してきました。

2023.09.25

子どもを真ん中において、彼らにとっての最善が何かを模索しつづける同僚たち、本当に偉い。尊敬する。でも、僕はそこっていうよりも、とにかく読み書き、特に書くという現象に興味があるんです。そこを離れられないのは職業人としての僕の欠陥だし、だから自分はいいとこ2流どまりの教員だろうけど、でも、まあそれでいいかなと最近は正直思うんですよね。

おそらく、教育ど真ん中の人が、子どもへの関心が中核にあって、そこに軸足を置きつつ、もう一方の足を自分の専門領域(教科や特別活動や生活指導など)に置いているとすれば、僕の軸足は読むことや書くことにあって、もう一方の足が、職業選択の時期に「たまたま」教育に置かれたんでしょうね。教員としても楽しく働かせてもらってるけど、若い頃に出版社に勤める選択をしたら、それはそれで楽しくやっていたんじゃないかなと思ってます。

ライティング・プロセスのサポートをする仕事

じゃあ、いまの自分は何をやりたいんだろう? 実はちょうど今、友人が自分で本を書くのにちょっと行き詰まってて、その手伝いをはじめたばかり。手伝いっていっても、前回なんてその人が書く時間を確保して、その時間に自分もブログを書いてただけなんだけど(笑)、でもこういう時間がとてもワクワクするんですよね。書くことのサポートって、時間の確保から読み手としての率直なフィードバックから、いろいろあるけど、僕にとってはどれも楽しい。生計をたてる意味での本業にするのは難しいだろうけど、誰かのライティング・プロセスのサポートを副業にしたり、セカンドキャリアにしたりするのってとても魅力的だな、と思いつつあるところです。

そんなの成り立つの?とも思うけれど…

もちろん出版社にはプロの編集者がいる。今なんてChat GPTなどの生成AIも進化してる。だから、そんなニーズないよ、という気もするのだけど、でもね、と前向きに考えましょう。僕もこれまで書いた3冊の本は、いずれも良き編集者さんに恵まれて、助けられてきました。でも、編集者の仕事って本当に多岐にわたるし、一度に何冊も抱えて大変な編集者さんもいるし、書き手の相性もあるので、純粋なライティングプロセスのサポートに関しては、十分な支援が受けられてない人もいるだろうなと推測するわけです。

また、そもそも編集者さんに出会う前の、出版社に企画を持ち込みたい人が、その前に自分の書きたいことをクリアにしたり、構成を組み立てる段階でもサポートは必要。こういうアイディアの壁打ち相手には生成AIはとてもいいけど、現時点での僕は生成AIのカンファランスには懐疑的なところもあるし(下記エントリ参照)、「話を聞いてくれる(カンファランスしてくれる)人間の存在」が、書き手を励ますと思ってるので、生成AIを便利な仕事道具としては使いつつ、そこにない価値も人間にはあると思ってます。

生成AIとの対話はカンファランスの代わりになるか?

2024.10.31

別に対象は子どもに全然限らなくて、例えば、自分の実践を本にしたい学校の先生や、自分の日々を書き残したい大人の方とかも対象。「書きたい」思いを抱えた色んな人たちが、文章を書くことで思いを伝えたり、新たな発見をしたりするプロセスに関われたら、とても嬉しいなあ。

地域の読み書き文化に貢献したい!

そうそう、あともう一つ思ったのが、自分の住んでいる地域(今なら軽井沢周辺)の読み書きの文化を豊かにすることに貢献したいなということ。ふりかえってみると、2年間続いた「本日和」プロジェクトは、僕にとってはそういう機会でもあったんですよね。だから楽しくがんばれた。これが「スポーツ日和」だったら、とうてい頑張れない仕事量でしたから。

「本日和(ほんびより)」プロジェクトの2年間を終えて。

2024.12.15

これも子ども相手にこだわらず、大人の人相手にでも、何かやってみたいなあ。たとえば街の図書館で詩の創作ワークショップをやるとか、老人ホームで読書会やるとか、そういう形で街の読み書き文化を豊かにすることに関われたら嬉しいです。軽井沢の街は、職業作家やライターの人、出版社の人も結構いるし、とても可能性を感じます。来年度あたりから何か小さく始めてみようかな。

とまあ、雪山を頑張って登って、素晴らしい景色を堪能する道すがら、トミーとふたりで、お互いのこれからの話をたっぷりとしました。うん、エネルギーチャージ完了!これから自分がやりたいことが言語化できて、なんだか今もワクワクした気持ちが続いています。

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