日曜午後は妻を休ませるべく子どもたちを連れてお出かけ。駒込にある女子聖学院中高で開催されているオルセー美術館のリマスターアート展(超高精細複製画展)に行ってきた。結論から言うとこれが大変素晴らしいのでお薦め!
▷ オルセー美術館硬式認定”Precision Re-master Art”
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この企画、第一弾をかえつ有明中高でやってた時も行きたかったんだけど、機会がなくて今回の訪問。複製とはいえ大人500円(中高生以下無料)の入場料でオルセーの絵画が見られるなら…と思ったのだけど、複製画展のメリットは値段の安さだけでなく、予想以上に大きかった。何よりも、
・接近して見ることができる
・ペンライトやルーペを使うこともできる(どちらも貸し出してもらえる)
・館内の雰囲気が柔らかい感じで、おしゃべりができる
・写真も撮れる
のが相当に大きい。美術館の特別展よりもリラックスした雰囲気の中で、絵をじっくり見られる。日曜午後だったけど、そこまで混んでないのも良かった。
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もともとあすこま家は、妻と娘が西洋絵画好きで夫と息子はそうでもない。特にじっとしてられない息子は美術館は苦手で(得意なものは特にない…)、今回も行く前はちょっとしぶっていた。「正直、もたないかな…」と思っていたのだけど、結果的には杞憂に。
会場についたらおしゃべりできる雰囲気だったので、最初は各自がばらばらに会場をまわって「お気に入りの作品や気になる作品」を一つ選び、その作品について3人でお話したり質問しあったりしながら見ていくやり方にしてみた。20分ほどたってから、息子はアングル「泉」、娘はゴッホ「ローヌ川の星降る夜」、僕はモネ「ルーアン大聖堂 サン・ロマン塔 朝」を選んで再集合。あとはそれぞれの絵について好きなところや気になるところを話し合う流れ。
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やっぱり、話しながら絵を見ると発見が多い。子どもは子どもなりに絵をよく見ていて、特に息子は不思議に感じるポイントが僕とはいちいち違うので、それもまた面白い。子どもたちもルーペとペンライトを手に、「ここに足が映ってる!」「でも地面だと水が流れても映らないんじゃないかな?」などと会話しながら、美術鑑賞を楽しんでいた。結局、それぞれの1位を発表するだけでは飽きたらず、2位や3位の絵画についても歩きまわっておしゃべりすることに。
時々、スタッフさんも会話に参加してくれて「お、きみ鋭いね〜」と褒めてくれたり、女子聖学院の生徒さんが解説してくれたり、お絵かきコーナーで絵を描いたりして、2時間があっという間に過ぎた。息子が2時間もいられたとは予想外。僕はもともとは対話型美術鑑賞よりもきちんと歴史などを押さえた美術鑑賞のほうが好きなんだけど、今回は絵を間近におしゃべりしながら絵を見られるのが純粋に楽しかった。
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女子聖学院でのオルセー美術館リマスターアート展は5月末まで。ご興味のある方はどうぞ。気軽にじっくり絵を見られるだけでなく、生徒さんやスタッフさんの解説もあり、中1生徒さんの音声ガイドもあり、保護者の方が飲み物を出してくださったりなど、お得感満載の展覧会です。今回の経験で複製画を見るメリットを感じたので、オルセーに限らず、色々な美術館でリマスターアート展を開いてほしいし、学校での美術教育にもどんどん取り入れられたらと思う。うちの学校でもできたら絶対に楽しいのに。
ちなみにこの女子聖学院。会場になったクローソンホールが超きれいで雰囲気も良く、美術鑑賞にぴったり。このきれいな校舎に娘は「私、ここの学校に行きたい!」と言い出して、僕に「すまないがお父さんのお給料だとこちらの学費はキビシイ…」と現実に戻されてました(^^;)