今日は勤務校の成績伝票提出締切日。締め切り3分前に入力を終え、午後5時すぎに気分良く退勤し、帰宅すると、嬉しい品物が届いていました。間もなく刊行されるナンシー・アトウェル『イン・ザ・ミドル』の訳者見本です。
2015年に「教育界のノーベル賞」として始まったグローバル・ティーチャー賞の初代受賞者に輝いたナンシー・アトウェル。アメリカを代表するライティング/リーディング・ワークショップの教師である彼女のことは、このブログでも様々な角度で紹介してきました。多分、僕のブログは日本語で一番ナンシー・アトウェルについて書いてあるブログのはず。
アトウェルにはずっと私淑してきたので、アトウェルの主著In the Middleの翻訳に関われたことは、僕の個人史にとっても大きな出来事です。おそらく僕以上にアトウェルに深く敬意を払っている小坂敦子さん、ライティング/リーディング・ワークショップ関連の本をこの10年紹介し続けている吉田新一郎さんという、これ以上ない二人の共訳者のおかげです。エクセター大学に留学していた頃から始まり、僕がアトウェルの学校に訪問することから実現したこの翻訳プロジェクトのおかげで、改めてこの本に向き合うことができ、アトウェルご本人とも親しく話をすることができました。翻訳を通じて、翻訳は相手を理解するための最良の方法ということも実感しました。
うちの家族たちも、僕がIn the Middleの翻訳をずっとしていたことを知っているので、「ついに終わったんだねー」「お父さん、よく頑張ったねえ」と一緒に喜んでくれるのもとても嬉しいです。
発売日になったら、この訳書の特徴や、訳者として工夫した点などについて紹介させてください。今日は、個人的な喜びを手短に更新して終わり。しみじみ嬉しいなー。