先週一週間、ナンシー・アトウェルがロンドンに来ていたらしい。先週から今週にかけて、いくつかの記事が上がっていた。
▷ ‘World’s best teacher’ warns on too much testing (BBC)
▷4 Special Days: 2015 Global Teacher Prize Winner Tours London (Global Teacher Prize)
▷ Nancie Atwell: ‘You can’t test pupils into excellence’ (The Telegraph)
ナンシー・アトウェルって誰?という人はとりあえず下記のエントリ群を。 アメリカのリーディング・ワークショップ&ライティング・ワークショップの実践者。僕が数年前から、これまでの人生で消極的だった英語に向き合い始めて、イギリスに来た理由は、彼女の本に影響を受けたことが大きい。
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上の新聞記事では、アトウェルの模擬授業や教育関係者との懇談の様子や、アトウェルのインタビューが書かれている。近年のアメリカを例に、多くの生徒が「教えられるのではなくテストを受けさせられている」状況への批判、少量のテキストを丁寧に読みすぎることへの批判、共通カリキュラムが教師の自律性や創造性を奪うことへの警鐘、そして「大声ではなく、ソフトな声で、丁寧に生徒に語りかける」という彼女の授業姿勢。
年齢的に第一線を退きつつある彼女は、「世界一の先生」に選ばれたあと、いろいろなメディアで自分の授業について語っている。アトウェルのワークショップは年間を通じての濃密な指導に特徴があるから、たった一回の模擬授業ではデモンストレーションにしかならないだろうけど、でも、テストへのプレッシャーが強まっているイギリスで、彼女の授業や発言が取材されたことには、意味があると思う。日本にもいつか来てくれないかな。
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来年の4月、僕は4日間のインターンシップでアトウェルの学校に行く。
先日、そのスケジュール表と事前の課題図書一覧が送られてきて、現実感が出てきた。この一年の勉強期間の、もしかして一番の楽しみかもしれないインターンシップ。それまでに英語を上達させないと!