「で、リーディング&ライティング・ワークショップの評価はどうするの?」、アトウェルの学校はこうやってます。

リーディング・ワークショップとライティング・ワークショップのパイオニアの一人であるナンシー・アトウェル。彼女の学校The Center for Teaching and Learning(CTL)はfacebookページを持っているので、興味のある方はぜひ「いいね!」することをおすすめしたい。いまはナンシーご本人は一線を退いているが、学校の日々の様子の一端を垣間見ることができる。

The Center for Teaching and Learning

https://www.facebook.com/CTLKto8/

ポートフォリオ・ウィークの様子

なかでも先日、ライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップの学期締めくくりとなる「ポートフォリオ週間」のことが、写真つきで簡単に紹介されていて、興味深かった。

CTLは今週ポートフォリオの時期。教師も生徒もポートフォリオに取り組む怒涛のような日々を過ごしているところです。自己評価と目標設定の重要なプロセスの一部分として、子どもたちは自分の取り組みへの評価を書き、自分にとって大切な作品を選んで見出しをつけます。そして最初の学期で達成したことを確かなものにするために、写真にラベルを貼ります。今週、私たちはこうやってたくさんのポートフォリオを製本し、感謝祭のあとの二週間にわたるカンファランスに備えるのです。

労力をかけて行われる「総括的評価」

ライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップについての典型的な質問として「評価はどうするんですか?」というものがある。もちろん形成的評価は日々のカンファランスを通じて行うのだが、定期的ないわゆる「総括的評価」は、このようなポートフォリオの作成と、それにつづくカンファランスでなされているわけだ。詳しくは、下記エントリを読んで欲しい。

[ITM]読み手を/書き手を評価する(1) 柱は自己評価

2015.03.06

[ITM]読み手を/書き手を評価する(2) 教師からの評価

2015.03.09

一週間自己評価をし、それに対して教師がコメントを書き、面談。ポートフォリオ作成に1週間、面談に2週間とあるので、合計3週間をこの総括的評価にかけているのだ。そして、その中で次の学期の目標を設定する。

日本の平均的な「期末試験」とはあまりに違うこの「総括的評価」。以前に下記エントリで書いたとおり、日本の期末試験には期末試験の(教師と生徒の妥協点としての)良さがあると思うが、CTLの評価はそれとはずいぶん違う。テストをしたりグレードをつけたりはしないポートフォリオ評価。あなたはこの評価、どう思いますか?

そもそもなぜあるの?期末試験

2017.07.06

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