[資料] これは便利な資料!「子供の読書活動に関する現状と論点」(PDFファイル)

SNSで知った資料へのリンクを自分用に保存ついでにご紹介。「子供の読書活動推進に関する有識者会議」(第1回)で配布された資料「子供の読書活動に関する現状と論点」が、現状をさっと把握するための資料としてよくまとまっていて、ダウンロード推奨というお話。

目次

子供の読書活動推進に関する有識者会議

この会議「子供の読書活動推進に関する有識者会議」については、設置要項や参加メンバーなどを下記サイトで見ることができる。知らなくて恥ずかしいのだけど、第一回が8月1日に行われていたらしい。参加者の方を見ると、僕でも名前を知ってる有名な方が多いですねえ…。

子供の読書活動推進に関する有識者会議

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/040/index.htm

現状がよくまとまっている資料

「配布資料」のところで関連資料が手に入るのだけど、その中でもとりわけ「資料4:子供の読書活動に関する現状と論点」がとても便利だ。読書に関する法令、これまでの各種読書調査からの高校生の不読問題、読書能力の発達、学習指導要領、司書教諭や学校司書の配置率、今後の5カ年計画の概要など、「読書」に関する現時点での知見やデータがコンパクトにまとまっている。各種重要情報のダイジェスト版として使い勝手が良い。

子供の読書活動に関する現状と論点

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/040/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/15/1389071_005.pdf

高校生の不読率が会議の焦点の一つ?

これらの資料を見る限り、どうも以前に下記エントリで「高校生の読書クライシス」として書いた問題が焦点の一つのようだ。高校でリーディング・ワークショップをやる身としては、今後の議論がどんなふうに展開されていくのか、興味を持って見ていきたい。

読書教育の課題は高校生の「読書クライシス」にあり。

2017.01.08

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5 件のコメント

  • こういうデータを見るたびに、自分は中三で漫画以外の本を自ら読むようになって、高校生の時は貪るように本を読んだことを思い出します(本をあまり読まない高校生が多いという事実に悲しい気持ちにもなります)。また、小学生の頃から本をたくさん読み、中高でも読み続け、自立した読書家になっている人を羨ましく思います。

    • 中3~高校から読み始めるって傾向としてはわりとレアな気もしますが(うちの生徒も一番読まない時期)、人それぞれ。出会いのタイミングなんでしょうね。

      • 出会いのタイミングもありますね。自分にとって決定的な本との出会い。
        最近の小学生を見ると、多くの子が習い事や、やはり遊びたい時期で遊ぶのに忙しくて、読書をする時間があまりないと感じます。僕は中高生の頃も遊びたい人だったのですが、今の多くの高校生は部活や通学時間、受験勉強、バイト、遊ぶこともそうですが小学生よりも時間が少なくて、よほどの本好きでなければ、なかなか読書に時間を注げないのかなと思います。そう考えると、リーディング・ワークショップで読む時間が学校で規則的に確保されることって、かなり価値があることではないかと思いました。小学生と比べると読める本が増えてくるので(良い本に出会えるチャンスも多くなるので)、中高生にもっと読む時間を!と個人的に思います。

  • とても興味深く読みました。
    うちの生徒の読解力のなさ、読書量の少なさは深刻で、どうしたらよいか真剣に悩んでいます。私も、読むことが大嫌いというわけではなく読む事に時間がとれないのだろうと推測していたので、納得できるデータでした。そして、それを考えると「朝読しかない」とずっと思っているのですが、これは学校全体で取り組まなければならないために実現できずにいます。国語の授業の中だけでは難しく、妥協案で毎回新聞記事を読ませていますが・・・

    • そこで国語の授業でのリーディング・ワークショップですよ!Cさんが授業でされているんじゃありませんでしたか?