[記事紹介]面白い!名コーチも育つ日ハムの指導法

勤務校ではいま一学期の期末試験シーズン。国語の試験は、特に僕の試験はほぼオール論述で、B4の用紙いっぱいに書かせるスタイルなので、土日も昼も夜も関係なく、ひたすら採点の時期でもある。

そんな中で、気分転換になる面白い記事の情報が流れてきた。プロ野球の日ハム黄金期(2004-2011年)にチームを支えたコーチが、いまさまざまな球団の一軍で活躍しているのだそうだ。

日本ハム黄金期が生み出したもの。出身コーチに共通する指導姿勢とは? (Number web)

印象的な箇所を引用してみよう。

「(日本ハムは)こういうコーチングをしてくれというマニュアルが明確になっていたので、分かりやすかったですね。細かい内容までは言えませんが、気をつけていたのは選手と対話をして、よく選手たちの様子を観ておくことや、プロセスと結果があって初めてアドバイスは成立するものだということです。僕はそこにすごく感銘を受けました。 」

 「自分の野球論を選手に植え付けるのがコーチ論、みたいな考え方が以前はあったように思いますけど、日本ハムでは選手を最優先にした指導論を習いましたね。選手をどうやったら生かせるか、どう伸ばせるかをもっと考えなきゃいけませんよね、みんなでそれを考えようよという空気がありました。」

「日報を書くのは時間がかかるので、その時間を選手との会話にあてた方が良いとか、いろんな考えは確かにあると思うんです。ただレポートすることによって、自分が何をどのように指導しているか明確になりますし、どうやったら自分の考えが相手に伝わるかの勉強になりました。僕は選手たちにこういったけど、ちゃんと伝わったのかどうか。それが選手たちが本当に求めていたことなのか、言い方はそれで良かったのか、とか。伝え方についても学ぶことができました。」


この記事で強調されているのは、

(1)結果だけを見るのではなく、プロセスを見る
(2)教える側の教えやすさよりも、学ぶ側の学びやすさを優先する
(3)教える側も毎日書いて教え方を振り返る

ということで、これは野球に限らず教える立場の人であれば、誰でも必要な話。こういう教え方を学んだら、たしかにどこに行ってもコーチとして成果をあげるだろうと思う。頭ではわかっていても、日常これを徹底してやるのはなかなか大変なことだ。上の記事によると日ハム黄金期はヒルマン監督の時代からはじまったらしいけど、どういうふうにしてチームの体制やコーチ陣の意識を変えたんだろうか。選手だけでなくコーチも育てるとは、名監督だったんだな。

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