CATEGORY 読書

[読書]モチベーションを通して見る人間の複雑さ。鹿毛雅治『モチベーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム』

鹿毛雅治『モチベーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム』を読んだ。学校教員なら、児童生徒のモチベーションをどうやったら高められるかに関心を持たない人はいないはず。僕も、同僚のようへい(佐々木陽平さん)がこの本…

[読書]物語創作指導の意義・歴史から、具体的な指導法の提案まで。三藤恭弘『「物語の創作」学習指導の研究』『「物語の創作/お話作り」のカリキュラム30』

このゴールデンウィークで、三藤恭弘『「物語の創作」学習指導の研究』と『「物語の創作/お話作り」のカリキュラム30』を読んだ。著者の三藤さんは、元・広島大附属小学校教諭で、現在は福山平成大学で物語創作の研究をされている方で…

[読書]「作り出す喜びと誇り」が中核にある文化共同体を育てる、卓越した実践とその思想。ロン・バーガー『子どもの誇りに灯をともす』

ロン・バーガー『子どもの誇りに灯をともす』(原題An Ethic of Excellence)は、卓越した美しい作品をつくり上げる姿勢=「クラフトマンシップ」の文化を中核においた学校づくりの本である。まず言っておくと、こ…

[読書]身近に溢れる感情パラドックスの「飼い慣らし方」のヒント。安斎勇樹・舘野泰一『パラドックス思考』

安斎勇樹・舘野泰一『パラドックス思考』を読んだ。「あれかこれか」の二者択一が溢れる中で、一見矛盾した「Aもしたいけど、その反対のBも必要だ」というパラドキシカルな感情をどう飼い慣らし、二者択一に陥らないかをテーマにした、…