「わたしの感覚の肯定」からはじまる熟達のあり方を提案する。渡辺貴裕『教師のためのリフレクションと対話』
渡辺貴裕『教師のためのリフレクションと対話』は、様々なシステムに抑圧されがちな「わたしの感覚」を肯定することを起点に、授業や研修の在り方を見直そうという、とても提案性に満ちた本だ。人間に対する信頼にあふれた本でもある。僕…
渡辺貴裕『教師のためのリフレクションと対話』は、様々なシステムに抑圧されがちな「わたしの感覚」を肯定することを起点に、授業や研修の在り方を見直そうという、とても提案性に満ちた本だ。人間に対する信頼にあふれた本でもある。僕…
新発売の本の紹介です。猪原敬介『科学的根拠(エビデンス)が教える 子どものすごい読書』は、読書研究を専門とする教育心理学者の著者による、家庭向けの読書教育指南本。ここ10年程度で明らかになってきた「語彙が増える」以外の読…
しばらく前に、Twitter(X)で、読書研究がご専門のある先生が内田義彦『読書と社会科学』を読んで激賞していらした。初版はちょうど40年前の1985年。いわゆる「黄版」の岩波新書である。実は僕も20年前にこの本を読んで…
勤務先の軽井沢風越学園56年生には定期的に「デジタル・シティズンシップ」の授業があって、スタッフで分担しながら授業を作っている。先日その「デジシティ」の授業でYouTubeやROBLOXがユーザーを惹きつける仕組みを学ぶ…
これはいい本だ。渡辺貴裕『小学校の模擬授業とリフレクションで学ぶ授業づくりの考え方』には、教師が自分で成長していくにはどう学んでいくといいのかを考えるヒントがたくさんある。中核はタイトルにある「模擬授業」だが、同じ模擬授…
鳥羽和久さんは、長年学習塾を経営している経験をふまえての教育論でよく知られている。ベストセラーの『おやときどきこども』『君は君の人生の主役になれ』はもちろん、最新刊の『それがやさしさじゃ困る』も早くも評判だが、それを読む…
石田喜美(編)『集団で言葉を学ぶ/集団の言葉を学ぶ』は、学校を主とした言葉の学習の場での人々の関わり合いを論じた論考のならぶ論文集。学びを個人の中でとらえず、人と人との相互作用、人と道具との相互作用の中で生起するものとい…
松下佳代・川地亜弥子・森本和寿・石田智敬『ライティング教育の可能性』を読みました。従来、大学でのライティング教育というとアカデミック・ライティングに焦点があてられていることが多いけれど、「アカデミックとパーソナルを架橋す…
今日は僕としては珍しく国語以外の話。先日の研修で、9年生の「そつたん」を担当しているスタッフと話をする中で、自分が担当するテーマプロジェクトと共通の課題を感じた。それは、「自分の好きなことから世界を広げない子たち」の存在…
なんとも胃にもたれる読後感の本、ジェニファー・ウォレス『「ほどほど」にできない子どもたち 達成中毒』を読みました。本書はアメリカの成績優秀校(およそ上位20%)に通う高校生にメンタルヘルスの不調(鬱、摂食障害、希死念慮、…