[読書]詩人であり国語を教える人である著者の、言葉をめぐる刺激的なエッセイ。向坂くじら『犬ではないと言われた犬』
先週の土曜日、北八ヶ岳の双子池のほとりで、向坂くじら『犬ではないと言われた犬』を一気読みした。詩人であり、国語教室ことぱ舎を運営する著者のエッセイ。第一エッセイ集『夫婦間における愛の適温』は結婚生活がテーマだったが、今回…
先週の土曜日、北八ヶ岳の双子池のほとりで、向坂くじら『犬ではないと言われた犬』を一気読みした。詩人であり、国語教室ことぱ舎を運営する著者のエッセイ。第一エッセイ集『夫婦間における愛の適温』は結婚生活がテーマだったが、今回…
古田直之『教室の荒れ・問題行動対応ガイド』を読んだ。実はひそかに風越の同僚の間で話題になっている本で、風越ももちろんユートピアではなく、どう対応したらいいか迷う事例はたくさんあるのだ。僕もその参考に…と思って…
2024年6月の読書記録。小説、エッセイ、新書、山本とわりと広いラインナップだったけど、それぞれに粒揃いで、ベストはなんとなく決めかねる感じ。物語のハイファンタジーのあの本と、児童書作家が自分の子どもにインタビューを続け…
読書教育に関心のある保護者にとって、家庭での読書教育の指針となる本が刊行された。笹沼颯太『東大発! 1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』は、子どもが読書にハマるオンライン習いごと・Yondemy(以下ヨンデミー)…
6月に入って一週間くらいたっちゃったけど、毎月恒例の読書エントリ。5月はゴールデンウィークもあってそこそこ本は読めたのだけど、結果的に児童書に印象深い本が多かった月。特に冒頭に掲げる一冊は、自分が「書くこと」について考え…
月はじめ恒例の前月の読書エントリ。2024年4月はあわただしい中にも、けっこう記憶に残る本との出会いがあって、なかなかよかったんじゃないかと思う。では、さっそく行ってみよう! 今月「ベスト」はやっぱりこの本! 今月、いち…
藪下遊/髙坂康雅『「叱らない」が子どもを苦しめる』は、「子どもを叱らない」「褒めて伸ばす」「その子の意志を尊重する」風潮の強い近年の子育てによって、かつてとはタイプの異なる不適応が生まれているという仮説をたて、その実態へ…
2024年3月の読書は、春休みがあったおかげもあって13冊。ここではそのうち7冊について触れるけど、いざこうやって書いたものを見直してみると、特にお仕事系読書はなんだか今年の自分の授業を考えることにつながりそうな予感がす…
藤森裕治・編『これからの国語科教育はどうあるべきか』は、国語教師や国語科教育研究者、行政関係者はもとより、幼児教育や特別支援などの隣接分野の関係者、ジャーナリスト、スポーツのコーチなど、多彩な書き手がこれからの国語科教育…
古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』は、『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』や『20歳の自分に受けさせたい文章講義』などのライティング教本を書いてきた古賀さんのジュニア向け最新刊。特に僕は『取材・執筆・推敲 書く人の教科…