[読書]音読指導の「あり方」から「やり方」までを具体的に。土居正博『クラス全員のやる気が高まる!音読指導法』
小学校国語のエキスパートの一人、土居正博さんの『クラス全員のやる気が高まる! 音読指導法』を読んだ。「ただ宿題にして保護者に音読カードにチェックを入れてもらうだけ」になりがちな音読に、明確な「指導」意識を持って取り組み、…
小学校国語のエキスパートの一人、土居正博さんの『クラス全員のやる気が高まる! 音読指導法』を読んだ。「ただ宿題にして保護者に音読カードにチェックを入れてもらうだけ」になりがちな音読に、明確な「指導」意識を持って取り組み、…
10月が終わり、いよいよ11月へ。この間、ショートショートの企画やらテーマプロジェクトやらと色々と仕事に追われて読書時間をゆっくり確保することが難しくなった。そうなるとつい「仕事に関連する本」を中心としたノンフィクション…
今年の僕のテーマの一つは「漢字指導」。中高教員時代は、せいぜい漢字テストを生徒に文章で作らせる程度で、あとは「はい、各自でやっておいてね」とテストする程度だったのが、風越に来てこんな切実に漢字指導について考えることになる…
松浦年男・田村早苗『日本語パラグラフ・ライティング入門』を読んだ。書くプロセスにはいろいろなフェーズがあるけれど、この本が狙っているのは、雑多なアイディア」を整理して、人が読んでもわかるように言語化するフェーズ。つまり、…
国語教育の教科書で圧倒的なシェアを誇る光村図書。その中学校2年の教科書に掲載されているのが、『平家物語』の「扇の的」の章段だ。東国の若者那須与一が、船の上の扇の的を見事に射抜いて喝采を浴びる名場面である。本書、野中哲照『…
鈴木宏昭『私たちはどう学んでいるのか』をとても面白く読んだ。一言で言うと「教師が予定したように生徒が学習するなんてありえないよ。それは「教育ごっこ」に過ぎないよ」と主張する本で、それを踏まえて、じゃあ人間はどう学習するの…
風越は夏休みに入るのが遅く、二学期が始まるのが早い(若干の恨み節感あり…笑)。とはいえ、やはり夏休みに入るといつもより時間の余裕も生まれてゆったり本も読める。数えたら今月は16冊と、やはり冊数的にも多い方だっ…
岩下修『イラスト図解:AさせたいならBと言え』を読んだ。1988年刊の同著者による『AさせたいならBと言え』にイラスト図解を加えて具体例を大幅に書き換えた令和版とのことである。1988年版については、SNSで何度かその名…
H.リン.エリクソン他『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』を再読した。国際バカロレアのカリキュラムに導入されたこともあって注目度の高い「概念型カリキュラム」についての本で、個人的には、この本を翻訳した…
『子どもに学ぶ言葉の認知科学』に続いて、同じ著者の広瀬友紀『ことばと算数 その間違いにはワケがある』を読んだ。最近読んだ今井むつみ(他)『算数文章題が解けない子どもたち』と同じく、算数における子どもの間違いの理由を探る本…