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[読書]学校を作りかえるかもしれない、哲学対話の絶好の入門書。土屋陽介「僕らの世界を作りかえる哲学の授業」

土屋陽介『僕らの世界を作りかえる哲学の授業』は、哲学対話教育の絶好の入門書だ。特に、道徳の「特別な教科」化の流れで哲学対話に興味を持ち、学校でも取り組んでみたいという方が最初に手にとるべき一冊だと思う。 哲学対話に関する…

[読書]教えることの葛藤と、それを教える複雑さ。ジョン・ロックラン『J.ロックランに学ぶ教師教育とセルフスタディ』

先週、武蔵大学で教師教育のシンポジウムがあって、それに合わせて読んだのがジョン・ロックラン『J.ロックランに学ぶ教師教育とセルフスタディ』。教師教育の研究者ロックランの1冊の書籍と11本の論文を取り上げて要約し、日本の状…

[読書]忘れずにいたい、「子どもの見方を尊重すること」と「知識を与えること」のバランス。上野行一・奥村高明「モナリザは怒っている!?―鑑賞する子どものまなざし」

対話型美術鑑賞の本『モナリザは怒っている!?』。2012年3月4日時点で、けっこう辛口のレビューを書いていて、いま新たに読み直すととても面白かったので、ここで転載したい。 2012年3月4日のレビュー 北海道の石川晋さん…

[読書]知識の大切さを改めて思い知る、デイジー・クリストドゥールー「7つの神話との決別:21世紀の教育に向けたイングランドからの提言」

「情報検索が容易な21世紀は知識の暗記よりも情報を調べるスキルが重要」「細かい知識よりもどの領域でも使える思考スキルを」「教師が教えるのではなく生徒が主体的に学べるプロジェクト学習を」….そういう「神話」に囚…

[読書]つい「なぜ?」を繰り返して追い詰めてしまう人にぴったりの一冊。中田豊一「対話型ファシリテーションの手ほどき」

実は、最近ほとんど本を読んでません…。引越し&退職前後の超多忙生活がようやく落ち着きつつあるのですが、今度は小学校免許取得のための勉強も始まって、今後も読書時間の確保に苦労しそう。3月も月末にまとめるほどの量…