[読書]「読解力」をめぐる、アプローチの違う2冊の対話本。犬塚美輪「生きる力を身につける14歳からの読解力教室」&村上慎一「読解力を身につける」
つい最近、「読解力」についての2冊の本が出た。犬塚美輪『生きる力を身につける14歳からの読解力教室』と、村上慎一『読解力を身につける』である。どちらも「読解力」と銘打っているが切り口が全く違っていて、読み比べが面白い。 …
つい最近、「読解力」についての2冊の本が出た。犬塚美輪『生きる力を身につける14歳からの読解力教室』と、村上慎一『読解力を身につける』である。どちらも「読解力」と銘打っているが切り口が全く違っていて、読み比べが面白い。 …
子どもの言葉の力を伸ばすことに関心のある子育て中の方、幼稚園や小学校で言葉の教育に関わる方、必読本が出ました。言葉の発達について数々の本を書かれてきた今井むつみ先生の新刊は良い本だぞー。 これまでも学習や言語発達について…
中村敦雄「国語科教育における能力主義の成立過程」を読みました。読みの指導において「能力」がどのように定められ、指導されてきたかを論じる国語科教育史の本。本文でも650ページする本なので軽く目を通すだけのつもりが、面白くて…
ご自身も不登校の当事者だった貴戸理恵さんは、不登校問題を軸に「コミュニケーション能力」と言われるものについての論考を書き続けている。『「コミュニケーション能力がない」と悩む前に』で、本当は人と人の間に発生するはずの「コミ…
小学校を舞台にした理科の本格的な探究学習の本であり、同時に、「実の場」を得た国語の読み書きの本でもある。チャールズ・ピアス「だれもが<科学者>になれる」は、その2つの性格を合わせ持った、とても面白い本でした。…
新年のレビュー第一弾は、レトリックの研究者として知られる瀬戸賢一さんの新刊「書くための文章読本」。これまで色々な文章読本がありますが、「文末表現」に焦点を絞った、とてもユニークで詳しいレトリック本でした。同じ瀬戸さんの「…
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、本屋大賞ノンフィクション大賞をはじめとして、複数の賞を授業している今年評判のノンフィクション。イギリスのブライトンで「元底辺中学校」に進学した息子さんとの…
自分の意見を相手に伝える時、例えば科学的な研究結果など、信頼性の高いデータを用意して相手を説得する。国語の意見文や討論のモデルでもよく見るこの構図は、実際には機能しないことも多々あります。意見の異なる相手が、論理やデータ…
毎週お邪魔している地元公立小の4年生の教室で、10月に学級の本棚のリニューアルがありました。その際に、クラスの本が貸出も可能になったので、せっせと毎週本を借りています。たまたまそのクラスに森絵都が好きな女の子がいたので、…
今日のエントリは、つまみ食い読書。西尾実国語教育全集にある教師教育論からの個人的メモです。 [ad#ad_inside] 長野県に引っ越して初のゴールデンウィーク、家族でブックオフ巡りをしたら、某店に西尾実国語教育全集が…