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[読書]「対話」を軸に「自己」と「他者」の関係をときほぐす表現論。細川英雄『自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術』

細川英雄『自分の〈ことば〉をつくる』を、タイトルに興味を惹かれて手にとり、とても面白く読んだ。「あなたにしか語れないこと」をどう見つけて、表現に育て、それを他者に届けるか。「書く・表現する」プロセスにおける自己と他者の関…

[読書]表テーマはデジタル、裏テーマは「対話」。バトラー後藤裕子『デジタルで変わる子どもたち 学習・言語能力の現在と未来』

本書は、デジタル環境が子どもの学習・言語能力の発達にどのような影響を与えるのか、広範な文献にもとづいてこれまでの研究成果をまとめた本である。GIGAスクール構想によって学校でのICT機器導入が進んでいる現在、小中高校生で…

[読書]学びのコントローラーを手渡す充実した実践記録。冨田明広・西田雅史・吉田新一郎『社会科ワークショップ』

冨田明広・西田雅史・吉田新一郎『社会科ワークショップ』を読んだ。僕は社会科教員ではないけど、素晴らしい本だ。「子どもの姿で語る」とは、まさにこの本のためにある言葉だと思う。自分のライティング・ワークショップやリーディング…

[読書]「言葉にならない感覚」を学習者にどう伝える? 生田久美子・北村勝朗(編著)『わざ言語 感覚の共有を通しての「学び」へ』

世の中には「身体感覚」を総動員する仕事がある。たとえばスポーツ・職人・芸術などの分野がそれだ。そういう分野での熟達過程は、しばしば「言葉にはできない」「言葉にすると嘘になってしまう」「身体で覚えるしかない」と言語化が拒絶…