[読書]無言で豊かな意味を誘いだす、字のない絵本。ガブリエル・バンサン『たまご』
先日、受け持ちクラスで時間が中途半端にできたので、『時をさまようタック』ブッククラブの前に、急遽、ガブリエル・バンサンの『たまご』を読み聞かせた。この絵本を読むのは久しぶりだったのだけど、子どもたちの反応もとても良かった…
先日、受け持ちクラスで時間が中途半端にできたので、『時をさまようタック』ブッククラブの前に、急遽、ガブリエル・バンサンの『たまご』を読み聞かせた。この絵本を読むのは久しぶりだったのだけど、子どもたちの反応もとても良かった…
細川英雄『自分の〈ことば〉をつくる』を、タイトルに興味を惹かれて手にとり、とても面白く読んだ。「あなたにしか語れないこと」をどう見つけて、表現に育て、それを他者に届けるか。「書く・表現する」プロセスにおける自己と他者の関…
先の振り返りで書いた「説明と描写」ユニットを終えて、56年の国語の授業はブッククラブに入った。ブッククラブで読むのは『時をさまようタック』。原作Tuck, Everlastingの初版は1975年、邦訳も1989年刊行と…
古賀史健『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読んだ。再読なのだが、あらためて良い本だなあと思う。本書は、取材をしてコンテンツを作り出す書き手(ライター)に向けて贈られる、書くことの教科書である。教科書といっても、著者個…
本書は、デジタル環境が子どもの学習・言語能力の発達にどのような影響を与えるのか、広範な文献にもとづいてこれまでの研究成果をまとめた本である。GIGAスクール構想によって学校でのICT機器導入が進んでいる現在、小中高校生で…
この9月、筑摩書房から新シリーズ「ちくまQブックス」が創刊された。「ノンフィクション読書を全力応援!」というキャッチコピーのシリーズで、同社の「ちくまプリマー新書」よりもさらに年少向けを意識して作られたシリーズだ。ご存知…
これは面白い本でした! 松浦年男『自由研究 ようこそ!ことばの実験室へ』は、言語学的なアプローチから言葉の奥深い世界を紹介する本だ。注目は、奥付の英題にLanguage Research Guide for Elemen…
ブログの更新が滞っております…。夏休み明けの3週間、風越学園では活動単位とエリアを区切って、コロナ感染対策。僕も5・6年生の登校から下校まで毎日ずっと一緒に過ごす日々を送っており、授業準備がほぼ全部帰宅後にな…
冨田明広・西田雅史・吉田新一郎『社会科ワークショップ』を読んだ。僕は社会科教員ではないけど、素晴らしい本だ。「子どもの姿で語る」とは、まさにこの本のためにある言葉だと思う。自分のライティング・ワークショップやリーディング…
世の中には「身体感覚」を総動員する仕事がある。たとえばスポーツ・職人・芸術などの分野がそれだ。そういう分野での熟達過程は、しばしば「言葉にはできない」「言葉にすると嘘になってしまう」「身体で覚えるしかない」と言語化が拒絶…