CATEGORY 読書

[読書]学びのコントローラーを手渡す充実した実践記録。冨田明広・西田雅史・吉田新一郎『社会科ワークショップ』

冨田明広・西田雅史・吉田新一郎『社会科ワークショップ』を読んだ。僕は社会科教員ではないけど、素晴らしい本だ。「子どもの姿で語る」とは、まさにこの本のためにある言葉だと思う。自分のライティング・ワークショップやリーディング…

[読書]「言葉にならない感覚」を学習者にどう伝える? 生田久美子・北村勝朗(編著)『わざ言語 感覚の共有を通しての「学び」へ』

世の中には「身体感覚」を総動員する仕事がある。たとえばスポーツ・職人・芸術などの分野がそれだ。そういう分野での熟達過程は、しばしば「言葉にはできない」「言葉にすると嘘になってしまう」「身体で覚えるしかない」と言語化が拒絶…

[読書]「読む−聞く」営みを、場づくりの真ん中に置く。石川晋『「教室読み聞かせ」読書活動アイデア38』

石川晋『「教室読み聞かせ」読書活動アイデア38』を読んだ。実は、「読み聞かせ教師」を自認する石川さんのこの本を、僕は実はまだ読んだことがなかった。今回、学び合うコミュニティをどうつくるかという課題意識でちょんせいこさんに…

[読書]デジタル時代に「深い読み」をいかに保つか?メアリアン・ウルフ『デジタルで読む脳×紙の本で読む脳』

デジタル端末の溢れる現代社会において、僕たちの「読む」行為はいかに変化し、何が得られて何が失われているのか?そして、どんな処方箋があるのか? 国語教育に関係する者として、この問題は避けて通れない。というわけで、文字や読書…

[読書]教える前に、まずは相手をよく知ること。渡辺哲司・島田康行、他『あらためて、ライティングの高大接続』

8人の著者(春日美穂・近藤裕子・坂尻彰宏・島田康行・根来麻子・堀一成・由井恭子・渡辺哲司)が集った『あらためて、ライティングの高大接続』は、大学のアカデミック・ライティング指導に関わる研究者が、高大を接続するために「新入…