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[読書]「基本ってなに?」をもう一度考え直したくなる本。甲野善紀×方条遼雨『上達論:基本を基本から検討する』

「上達論」は武術の本なんだけど、学ぶことについて示唆的な面白い本。著者の一人甲野善紀さんは古武術の研究家で、武術の稽古から得た身体技法を音楽や医療や色々な分野に応用することを提言している人。で、ぶっちゃけて書くと、僕はも…

[読書]基本的情報から実践者たちの「いま」まで、リーディング・ワークショップの魅力を伝える決定版。プロジェクト・ワークショップ『改訂版 読書家の時間』

『読書家の時間』に待望の改訂版が出た。日本語で読書家の時間(リーディング・ワークショップ)について知りたいと思った方が、まず読むべき一冊である。僕にとって、著者の冨田さん、広木さん、都丸さんは、長年の勉強仲間だし、小坂さ…

[読書]「つい学んじゃう」授業づくりにも活かせる視点? 玉樹真一郎『「ついやってしまう」体験のつくりかた』

玉樹真一郎『「ついやってしまう」体験のつくりかた』は、元任天堂企画開発者の著者による、ユーザーの心を動かす体験をどう作るかという設計書である。ツイッターで見かけた本なのだけど「ついやってしまう」というタイトルに惹かれて手…

[読書]筆者自身にとっても書かねばならなかった、一般向け評論文案内。小池陽慈『世界のいまを知り未来をつくる評論文読書案内』

小池陽慈さんの『世界のいまを知り未来をつくる評論文読書案内』を読んだ。「世界のいまを知り未来をつくる」にこめられた願いの通り、国民国家体制を基盤としつつもそれが揺らいでいる現代世界の問題を理解するための評論文案内の本であ…