春休み期間です。一昨日に指導要録を書き終えて、2024年度56年担任団も昨日解散。少し一息つけた昨日と今日は、自分の国語教室となる部屋の整備に着手しています(ちなみに社会科と共存)。今日は午前中で職場を出て、レッジョ・エミリアの教育の展示「ボーダークロッシングス展」を見てきました。中軽井沢のコモングラウンズで4月1日まで開催中です。同僚の246(ニシム。西村隆彦さん)のおすすめで行ったのですが、面白かったので、それについて短く書きます。近隣の人はぜひ。
国語教室の整備のヒント
展示会の内容は、イタリアのレッジョ・エミリア教育で、自然体験とデジタルをどう融合させているかというもの。レッジョ・エミリアは、もともとイタリアの都市ですね。自然体験や芸術体験を重視した幼児教育のアプローチで有名なのですが、その方面に関心がある人は、ぜひ書籍などを読んで展覧会に行ってみてください。このブログでは、僕が今整備を進めている国語の授業教室で、子供たちの作品集や作家ノートをいい感じに展示したいなと思っていることもあり、おもにその観点から振り返ります。
光やスクリーンをうまく使った空間づくり
展示方法としてまず印象的だったのは、光をうまく使っていること。プロジェクターやライトで様々な投影をしていて、なるほど、こうするといい感じに展示できるんだなと感心しました。特にプロジェクターは、子供たちが体験した外の風景や作成した動画を映し出すのに使っていて、単にスクリーンに投影するだけでなく、発泡スチロールや真っ白な屏風など、投影の仕方にもいろいろあるんですね。面白いところでは、子供たちが経験した外の風景を斜めに吊るしたスクリーンに展示して、その下に隠れるように子どもたちが過ごしているのがいいなと思いました。作家の時間の教室でも、意図的にこういう狭い「かくれが」的場所を作るのもいいかもしれません(でも、このへんの大部分は写真に撮れず…)。
作家ノートをどう展示する?そのヒントも。
僕には今、国語教室に作家ノートをどう展示するかという関心があるのですが、そのヒントもいくつかありました。一番シンプルなのは、イーゼルに何枚か貼り付けておくことかな。額縁に入れなくとも、クリップボードにはさむだけで展示する感じが出てくるんですね。また、写真は撮れなかったけど、少し厚手の白い紙に印刷して、クリップで止めるだけでも良さそうです。詩人の杉本真維子さんの詩の展覧会にもあった下からライトを当てるやり方や、トレーシングペーパーに印刷するやり方も素敵でした。どれか試してみたいなあ。


これはほしい!マイクロスコープ
そして、実は今日一番印象的だったのがマイクロスコープ。草花やコケにマイクロスコープを当てて、モニターに拡大して写し出すだけで、そこに別世界が広がるのに驚きました。これ、国語の教室にもぜひおきたい! もともと徹底的に観察することが書くことのひとつの契機になると思っていたけど、マイクロスコープで拡大することで、目の前の物体から「草」「苔」という名前が剥がれていって別のものに見えてくる。そこに新しい物語が生まれる可能性を感じました。創作のアイディア支援としてのマイクロスコープ、使えそうです。こういう「実験」が色々できる国語教室でありたい。


僕のような楽しみ方はちょっと例外的かもしれませんが、レッジョ・エミリアの教育に関心のある方、ぜひ見に行ってみてください。ちなみに入場券1000円を買うと、お隣のお店でチョコレートソフトクリームが100円で買えます。そのお店の燻製商品もおいしかったです!
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