書くことはそれだけで「挑戦」

ブログやツイッターなどで文章を発信することが容易な現代ではつい忘れがちだけど、文章を書くことは、考えてみるととても難しい、チャレンジングな課題だ。 書くときに、書き手が意識しなければならない問題は多岐にわたる。

(1) アイデアを考えること
(2) そのアイデアを評価して、取捨選択すること
(3) 文字数、想定読者などの与えられた条件に従うこと
(4) 文章の構成を組み立てること
(5) 標準的な文法規則に従うこと(助詞の使い方や句読点など)
(6) 効果的な表現技法を用いること
(7) 自分の書いた文章を自己評価すること

これに加えて小学生の場合などは、次のような要素も加わってくるだろう。

(8) 字を正しく書くこと
(9) 字をまっすぐに(罫線やマス目に収まるように)書くこと

上記は思いつきなのでまだ他にもあるかもしれないけど、つまりは、「文章を書く」ということは認知的な負荷の大きい「挑戦」なのだ。だから、書くことが苦手、という子供はいても当然だし、それが普通だとさえと思う。

実際にはまだやったことがないんだけど、最初の作文の授業では、まず、書くことはそれだけで挑戦なんだということを素直に伝えてもいいのかもしれない。ただし、それがあなたの人生を豊かにする、取り組む価値のある挑戦だということを。その上で、

(1) 認知的な負荷を細分化して個別に取り組むステップを踏む
(2) 安心して挑戦できるクラスの雰囲気を作る

ことができれば、作文の授業はうまくいくのかもしれない。そこまでできたら嬉しい。

この記事のシェアはこちらからどうぞ!