僕は、生徒が活動するタイプの学習が好きなタイプなんだと思う。人は、アウトプットを意識しないで真剣にインプットするのはなかなか難しいと思っているから。二学期はちょうど受け持っている授業でグループ学習をやっていたところ。
でも、グループ学習ってけっこう難しい。教育実習生さんはグループ学習をさせたがるけど、たいていうまくいかない。ベテランの先生たちが「一斉授業ができないうちにグループ学習をしてもね…」というのもわかる気がする。僕自身も、過去には色々と痛い目にあってきたし、今も失敗してしまうことがままある。
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グループ学習が難しいのは、最初に課題の設定を誤ってしまうと、途中から修正がききにくいからだろう。一斉授業の時のように「途中から流れをたてなおす」ことができずに、失敗したらいくら介入しても基本的にはそのまま、というケースになりがち。特に、当たり前だけどグループ内にはあまりやる気のない生徒もいて、そういう子は「いかに相手に負担を押し付けて逃げ切るか」みたいなことしか考えていないので(笑)、そういう生徒のタダ乗りを許さない仕組みを作ることが大事。
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経験を重ねることで、「これを外したらグループ学習は絶対に失敗するな」みたいな感覚が少しわかってきて、最近は次の点を意識してグループ学習をつくっている。
(1) 難易度的にも、質的にも、みんなでやらないと解決できない課題を設定する。
(2) 同時に、個人に責任ある役割を持たせる。
今のところ、「みんなでやらないと解決しないんだけど、でも一人一人が責任あるポジションを担っている」という状況を作り出して、かつその課題が面白いものであれば、うまく行くのかも…という感じ。
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もちろん僕自身が胸を張って「うまくいっている」と言うにはほど遠い状況なのだけど、上の2点を意識してよいグループ学習を作っていきたい。