救急救命士が育つ現場

救急救命士を目指す人の専門学校・国際医療福祉専門学校の救急救命学科の授業を見学してきた。「なんで?」と思われそうだけど、前に出席したこのイベントで一緒にお話した小澤先生のご縁で。

 

教育系ICT勉強会に参加してきた

2014.09.25
この学科、ウェブサイトを見るとわかるように、今年入学生全員にiPad Airを配布するなどICT化を強力に推進してる学校。どんなふうにICT活用してるのかなという興味で千葉までおじゃました次第。

 ▷ 国際医療福祉専門学校・救急救命学科webページ

 ICT関連はさすがの充実ぶり。座学ではiPad Airが教材提示やテキストへの記入用途に使われ、実習ではビデオで要領を確認したり自分の動きを確認したりするのに使われてた。今日は見られなかったけど、ロールプレイの際にはウェアラブル端末を学生さんがつけて、先生がそれを見ながら評価することもあるそう。壁一面のホワイトボードは羨ましい限りだし、大型モニタやプロジェクタみんなにApple TVがつながってるのもとても便利そうだ(きっと投資もかかってると思う…)。

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ただ、実はICT以上に救急救命士の専門学校の授業自体が面白かった。講義と実習を組み合わせて、なるほどこうやって救急救命士が育っていくのか、という感じ。特に、高卒の人が7割を占める中で海上保安庁からきた学生さんや社会人経験がある学生さんがグループリーダーの役割を果たして、彼らを見ながら他の学生さんが育っていくという話は発見だったな。また、講義の最中に停滞する場面があったのだけど、そこからどう巻き返すかという点では、中高の授業と変わらないのも面白い。

国語力がとても大事だということも知った。救命士は、(1)医者と、(2)救命士同士で、(3)患者の家族と、の3種類のコミュニケーションを行うので、それぞれの相手に適した話し方を実習などを通じて身につけて行く必要があるという。また、学生さんにとって難しい医療系の語彙をどう身につけさせるかも課題のようだ。こうしてみると、高校までの国語の授業で何を身につけておくべきなのかということもはっきり見えてくる。

というわけで、国語以外の授業見学、とても勉強させていただいた。小澤先生、長時間ありがとうございました。
 

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1 個のコメント

  • 本日はご来校いただきましてありがとうございました!国語学的な見地からご意見をいただきまして大変参考になりました!今後ともよろしくお願い致します!今度は先生の学校を訪問させていただけたらと思います。今後ともよろしくお願い致します!