Eduviewのサイトで、アクティブ・ラーニングの評価についての西岡加名恵さんへのインタビューが掲載されている。これはパフォーマンス評価についてよくまとまったインタビューだと思ったので紹介。ぜひご一読を。
▷ アクティブ・ラーニングをどう評価すべきか〜西岡加名恵氏に聞く (Eduview)
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これまでもこのブログで何度か触れてきたとおり、パフォーマンス評価の代表であるルーブリックには批判的見方もある。たとえばアトウェルはルーブリックにはっきりと批判的だ(下記エントリ参照)。
また、作文教育におけるルーブリックについては、次のような批判本もある。これはけっこう面白くて、僕も影響されているので紹介したい…と前から思いつつできてない(汗)。
そんなわけで僕自身は、作文の評価はルーブリックではなく、文章による評価で通している。それについては以下のエントリで。まあ、今のところ客観性を担保する仕組みはないので、それを指摘されらごめんなさいと返すつもり。複数の教員で関わるのが一番良いと思うのだけど、リソースがね…。
▼ とはいえ、ルーブリックって事前のインストラクションと教師の負担のバランスのとれたやり方ではあると思う。それに、このインタビュー記事の最後にある次の言葉にはほんと共感する。「何のためにしているのかわからないような評価」が「習慣」として続いているケースが、けっこう多いんだよね…。
…何のためにしているのか分からないような評価はやめて、生徒の学習意欲にもつながるような実質的な評価に絞るべきです。
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なお、このインタビューに答えてる西岡加名恵さんの本は、こちらで授業見学記を書いた渡邉久暢さんに昨年冬あたりに薦められて、この本をさらっと読んだことがある。評価論の歴史から始まって、具体的なポートフォリオやルーブリックの作成の仕方まで、評価論の考え方を示しながら解説してある本だった。以前はさらっと読み流して「こんな本か」と把握する程度だったので、せっかくの機会だしちゃんと読んでみよう。