「走れメロス」、なぜ走っているように読めるのか?
勤務校はいま文化祭シーズン。文化祭前の中学二年生の国語の授業は定番教材「走れメロス」だった。 メロスは走っていない?話題になった中学生の自由研究 「走れメロス」というと、「メロスは実は走っていなかった」とする中学生の自由…
勤務校はいま文化祭シーズン。文化祭前の中学二年生の国語の授業は定番教材「走れメロス」だった。 メロスは走っていない?話題になった中学生の自由研究 「走れメロス」というと、「メロスは実は走っていなかった」とする中学生の自由…
前回のエントリに引き続き、作文のピア・フィードバックについて書いてみたい。今日は、「できるだけ育成コストを抑えつつ、よりましなピア・フィードバックのやり方はないだろうか?」という問いについて考えてみる。 ピア・フィードバ…
先週、高校生の授業で小論文の下書きをお互いに読み合った。僕の授業では生徒に必ず作文を推敲してもらうし、そのために生徒同士でのフィードバック(ピア・フィードバック)をする。なぜわざわざ生徒同士でフィードバックをするのだろう…
物事に熟達した人、いわゆる「名人」や「達人」たちは、僕たちと何がどう違うのだろうか。それを考えるヒントになる本。ある分野で熟達しようとする人、そして「熟達を目指す人=探究人」を育てる立場にある人におすすめの本。 「臨機応…
昨日は出張デー。午前中は他校の図書館見学、午後は別の学校にChromebookを使った授業の見学にうかがった。今日のエントリはその午前中に訪問した図書館のお話。 どう作る?学校図書館 午前中に訪問した学校では、以前に見学…
猪原敬介『読書と言語能力』(1)読書教育編の続き。この本の柱は「読書をすると言語力が高まるのか?」という問いに答えることなのだけど、その答えについてふれた下記エントリは、いわばミステリ小説の結末だけ明かしたようなもので、…
中学2年生の国語の授業は、定番教材の「走れメロス」に入ったところ。といっても、授業回数も少ないので「メロスとセリヌンティウスの友情!」みたいな話には全くふれないで、文体について学ぶ材料として使うつもり。読み直してみると「…
先週末からの三連休のうち二日間は出勤、残りの一日は高校の授業での小論文課題(今週の水曜日までに下書きを提出)の原稿を書いていた。教師も生徒と一緒に作文課題を書くことの具体的メリットは下記エントリでも書いたので、今回はガジ…
ピカソの巨大なキャンパス画「ゲルニカ」は、僕に取ってなじみの薄い作品だった。ぎょろりと剥いた大きな目を持つ牛。バラバラになった手足をありえない方向に伸ばしている人々。奇妙というよりも醜い印象を受けたその絵は、僕の中で「ス…
高校の現代文は、パラグラフ・ライティングで小論文を書く授業。来週には下書き提出というところだ。ここ一・二年が特にそうなのだけど、作文の授業では「こう書くのが正しい」という言い方よりも、「書くプロセスは個人により様々だから…