[読書] 新学習指導要領と現場をつなぐ、わかりやすい解説書。奈須正裕「『資質・能力』と学びのメカニズム」

大きな改訂がなされる新学習指導要領。そこで注目されているのが、コンピテンシーの訳語として使われている「資質・能力」という言葉である。「何を知っているか」よりも「その知識を使って対象とどのように関わるか」「どのような問題解…

[読書] 具体的な技術の言及がない、変で素敵な最高の入門書。高橋源一郎「一億三千万人のための小説教室」

これは素晴らしい本だった。小説を書きたいという生徒や小説って何だろうという生徒がいたら、これからの僕は、この本をまず薦めるだろう。ただし、君の予想とは違うかもしれないけど、という注釈つきで。何しろ、具体的な書き方の助言が…

「教師の選んだ良い文章を読ませたい」という思いとどう向き合うか? アトウェルも感じる大きな矛盾

読書教育に関心のある国語教師(特に高校教師)にとって大きな「壁」の一つが、「自分の選んだ良い文章を読ませたい」という教師自身の思いだと思う。今日は、ナンシー・アトウェルがその思いとどう向き合ってきたかについて書いてみたい…