イギリス人(出会った人限定)の仕事ぶりは超テキトー。

あまりひとさまの悪口は言いたくないが、そう切り出すのは悪口を言いはじめる合図。

留学生活を始めて一ヶ月。これまで僕が接した限りのイギリス人の仕事ぶりは、基本的にとてもテキトーである。

「OK、明日やっておくよ」→でもやってくれない、のが当たり前。例えば、一ヶ月前に僕たちが大学の寮に入居した時、寮のお湯が断続的に水になってしまい、バスタブに栓もなくて、 寮の担当者にそれを報告した。「OKOK、それはシリアスな問題だ。すぐにメンテナンスチームに連絡するから問題ない」。しかし、その後何度言ってもまるでやってこないのである。

同じくあきれたのは子どもたちの小学校。こちらとしてはできるだけスムースに子どもの学校通いをはじめたくて書類も万端用意、先方の小学校にも直接会いに行ってOKをもらって、それでも州の役所の決裁が降りて学校が決まるのに2週間以上かかった。「書類の決裁だけでこんなに時間がかかるはずがない」と電話で督促すると「いま夏休み明けだろ? 仕事がたまってるんだ。10日待ってくれ」的なお返事でスルー。結局、子どもたちが学校に行けるのが9月下旬になってしまった。

この一ヶ月に他にも似たようなことが色々とあり、「明日やるよ」は「明日もう一度連絡してくれなければ絶対やらないよ」という言葉に自動翻訳するくらいで丁度いいということが、身にしみてわかってきた。

他でも、小さなところではおつりの間違いなんてのは日常茶飯事だし、「注文したものと違うものが届く」のにも慣れてしまった。アマゾンで黒色のハンガー20本入りを頼むと、4色入りのハンガー19本が届いたり、アスダという激安系のショップの通販では、料理用のバジルを注文したら「いま欠品中だから」と代わりにバジルの鉢植えが届いたり。

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こ、これは育てろってこと…?

でも、こういう笑っちゃうくらいのテキトーさと、平日でも午後6時頃、日曜には午後4時半頃にはきっちりお店が閉まる感じの緩さは、働く側からするとうらやましいと思うこともしばしば。休暇もきっちり取得してる人が多い(ふだん仕事しないくせに「何日まで休暇だから後で」みたいな返事が多いのだ…)みたいだし、働くなら断然イギリスだな。

個人的には、深刻な問題じゃなければ、このくらい緩くて適当な方が良いんじゃないかなと思う。ただしあくまで、深刻な問題でなければ。入寮一ヶ月。あすこま一家はまだ湯船に浸かれていないのだ…。

 

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