引き続きロンドン滞在中。なにせ家族で初めての海外旅行なので、バッキンガム宮殿とレミゼ公演のあとも、ウエストミンスター寺院、ロンドン塔、聖ポール大聖堂、ケンジントン宮殿、大英博物館、グローブ座、テムズ川クルーズ、ロンドン動物園、シャーロック・ホームズ博物館、それにロンドンの広い公園(ケンジントンガーデン&リージェンツ・パーク)…と、実に観光客らしい定番ルートをたどっている。ロンドン塔では、夏目漱石の「倫敦塔」をKindleで開きながら行ったらいいガイド役になった。あと、大英博物館では日本展示にこうの史代「夕凪の街」があって、この春の教材との意外な再会にびっくり。
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要するに遊んでいる日々なのだけど、今日の午後は家族がやや疲れて先にホテルに帰ることになったので、一人で別行動。まずは大英図書館に行ってみた。イギリスの国立中央図書館なだけに、さすがに立派。建物も1998年にできたものなのでまだまだ新しい。
閲覧室(Reading Room)には事前登録者しか入れないものの、その周辺やギャラリーには一般人も入れる。まず圧巻なのは、King’s Library Towerと名付けられた正面の書棚。国王ジョージ3世によって集められた、合計で85000を超える本や冊子が収められている。
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また、大英図書館の貴重な図書を一般展示しているSir John Ritblat Glleryの充実ぶりにも驚いた。ベオウルフの11世紀の写本、ディケンズ、ウィリアム・モリス、ジェイン・オースティン、トマス・ハーディらイギリスの作家たちの直筆原稿、シェイクスピア劇の台本、カール・マルクスやナイチンゲールの直筆の手紙、アレクサンダー・フレミングがペニシリンを発見した時のノート…。他にも、中世の聖書やビートルズの歌詞の原稿、200年記念ということでワーテルローの戦いに関連する展示まである。展示内容はけっこう入れ替わるらしいのでお目当てのものが見つかるかはわからないが、一見の価値があるギャラリーだと思う(なお、もちろんギャラリー内は撮影不可)。
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訪問した日は日曜日で閲覧室は閉まっていたのだけど、各階のカフェや机を多くの来場者が利用中。その人達にまじってちょっとうろうろしてみる。
出口近くにはこんな素敵な椅子も発見。
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そんなこんなで、あっという間に予定の一時間がたってしまった。ギャラリー内のコレクションがとにかく貴重な大英図書館、これだけでも見る価値あります。ぜひロンドンに行かれる際の観光ルートにどうぞ。