数学が苦手な自分が統計のにわか勉強をするための本選び

大学のScientific Methodologyという授業で統計について学び始めたものの、「中高時代は英語も数学も苦手だったのに、今さら英語で数学やるなんて無理!」ということであっさり日本語に頼ることにしたのが前回までの顛末。

最初の一週間が終わり、いきなりピンチを自覚する

2015.10.03

ということで、急遽、「統計素人」の「教育関係者」で、「数字や数学に苦手意識のある人」(→あすこま)が統計の初歩を学ぶべるような統計入門的な本を、知人に聞きながら探してみた。教えてくれた同僚・卒業生さん・大学院生さんありがとうございます。

情報収集の参考にしたウェブサイトはこちら。

 ▷ 文系がゼロから統計を勉強するときに最初の1年で読むべき本 
  (StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート)
 ▷ 統計学の初心者が入門として最初に読むべき一冊 
  (Colorless Green Ideas

結論としては、まず向後千春「統計学がわかる」シリーズと高橋信「マンガでわかる統計学」シリーズを通読してみて、少しわかった気になれたら南風原朝和「心理統計学の基礎」に進んでみようかと思う。

(1)向後千春「統計学がわかる」シリーズ



日本から持ってきたこの本、ブログ「StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート」によると、「さらに簡単なもの」「「数式とかほんと見たくねーんだよ」みたいな人むけ」と「サルでもわかる」的位置づけの本。

 ▷ 文系がゼロから統計を勉強するときに最初の1年で読むべき本  
  (StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート)

しかし何を隠そう、「10歳からわかる」「サルでもわかる」「世界一わかりやすい」系の数学や物理の本を読んでも挫折したのが僕の中高時代なのでして…。案の定、この本だけでかなり精一杯…。特に2冊目は、僕にはよくわからなかった。「本の指示通りエクセルで操作はしたから練習問題は解けたけど、数式の意味を全然理解してない」感じ? ああ、中学の数学の追試(赤点)率 ‘666は伊達ではないな…

それはさておき、この本は基本的にとてもわかりやすく書かれてるので、僕のような数字アレルギーな人でなければこの本だけで良いんだと思う。僕でも、「T検定」「カイ二乗検定」「回帰分析」あたりまではなんとかついていけたし。あと、練習問題に教育関係の問題が多いので、教師の人にはお薦め。「統計ができるとこんなことも調査できるんだ!」とわかってモチベーションアップにもなる。

(2) 高橋信「マンガでわかる統計学」シリーズ

ただ僕は上記の通り「統計学がわかる」だけでできた気がしないので、ブログ「Colorless Green Ideas」が薦めてたこっちの本も読んでみようと思う。実は学会で統計関係の賞もとってる勤務校同僚に「最初の一冊」を聞いたら薦めてくれたのもこれだった。

 ▷ 統計学の初心者が入門として最初に読むべき一冊 
  (Colorless Green Ideas)

マンガでわかる統計学
高橋 信
オーム社
2004-07


 



アマゾンでのレビューも高いし、入手してみる。これまで個人的にアニメ絵表紙の本は避けてきたんだけど、今後その方針は撤回します(笑)

(3)南風原朝和「心理統計学の基礎―統合的理解のために

で、マンガで雰囲気を掴んだら、ちょっと僕にはハードル高そうだけどこちらの本を。
「はえばら」さんと読むらしい。



この本、下記ブログで「『神』レベルでわかりやすい」と絶賛されているほか、知人の大学院生さんに聞いても、ほかの基礎本と違って数式をきちんと載せているけれども、「本当に数式として理解する方が理解しやすいのだと実感できるほど説明が分かりやすい」とのことだった。

 ▷ 文系がゼロから統計を勉強するときに最初の1年で読むべき本  
  (StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート)

「おお、数式…」と思わないではないのだけど、真面目に統計のことを多少でも理解しようと思ったら、いずれ避けられない道であろうと思うので、少なくとも手元には置いてチャレンジしようと思う(←すでにやや弱気)。

現場の教員でも統計について多少知識があると良いことって結構あると思うので、興味を持ったご同業の方、ぜひ一緒に勉強を。苦痛をわかちあえる仲間が欲しい! 

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