[雑記]家族旅行だ、山だ! 国語の勉強はまるでしてない2024年夏休み…

10日ぶりの更新は雑記エントリ。有給休暇もあわせて2週間の今年の夏休みの個人的備忘録です。最初に言っておくと、今年、国語の勉強はなーんもしてません!

写真は、地蔵尾根から見た八ヶ岳の主峰・赤岳。左側に見える富士山との見事な共演。近づくにつれだんだんと大きくなっていく赤岳の力強さが感じられる時間でした。

目次

楽しかった!家族4名で東北文学旅行

今年の夏のメインイベントは、8月6日〜10日の家族4人の東北旅行。我が子も長女が18歳、長男が16歳になってだいぶ親と別行動が増えた上、長女が9月からイギリスの大学に進学するため、家族での旅行はもう当分はなさそう。というわけで、ふだんは1泊2日旅行の多いあすこま家(去年は武田信玄・勝頼をテーマに甲府・韮崎1泊2日だった)にしては珍しく、3泊4日の東北旅行だった。

行き先は、花巻、遠野、弘前、青森。初日は宮沢賢治好きの長男のリクエストで、賢治ゆかりの花巻をめぐる。2日目は、僕と妻の希望で民話の『遠野物語』のふるさと・遠野に立ち寄ってから北上。僕の希望で、『八甲田山死の彷徨』の舞台となった八甲田山雪中行軍遭難資料館へ。3日目と4日目は、太宰治ファンの長女のコーディネートで、弘前・金木・小泊太宰治関連施設をめぐる。それぞれ希望の場所をつないで北上していく、いかにも国語教師一家の「東北文学旅行」。特に太宰ツアーは、長女が入念な準備のいれようで、とても充実してた。

迫力のある静けさ、雪中行軍遭難資料館

特に個人的な強い希望で立ち寄った八甲田山雪中行軍遭難資料館は、予想以上に力の入った資料館で驚いた。遭難の犠牲者199名が共同埋葬された墓地にただよう静けさに、迫力を感じる。フィクションの新田次郎『八甲田山死の彷徨』と、ノンフィクションの伊藤薫『八甲田山消された真実』を手にしながら、大量遭難死に至った雪中行軍の厳しさに思いをはせる。旭川でマイナス41℃の日本最低気温記録をつくった日におきた、1902年の悲劇。自然の厳しさをあらためて感じる見学だった。

青森県に点在する、太宰治の資料館をめぐる

3日目から4日目にかけて、青森県各所に点在する太宰治の資料館をめぐったのも印象深い。太宰の生家である「金木の殿様」の御殿・斜陽館はもちろん身ごえたえがあるのだが、それ以上に、太宰治疎開の家太宰治まなびの家といった、比較的小さな資料館を思い入れをもって守り続けている担当の方の語りに聞き入ってしまう。「津軽」「故郷」「思い出」「帰去来」などの自伝的小説の中の太宰が、たしかに生きてここにいたことが感じられる旅だった。

というわけで、あすこま家としては、2018年のイギリス再訪旅行(下記エントリ)以来の中型?大型?旅行でした。もしかして、長女がこのまま日本に帰ってこなくて、これが家族4人の最後の旅行かもなあ、ということも頭の片隅にはある。どうなるか、神のみぞ知る。

これまでとこれからをつなげる旅? 思い出の地・エクセター再訪。

2018.04.04

南八ヶ岳の主稜線から、思いは次の山旅へ

さて、3泊4日の東北旅行から帰ってきた翌日の8月11日、、僕は朝2時に起きて八ヶ岳に向かっていた(笑) この日、南八ヶ岳の主稜線である硫黄岳〜横岳〜赤岳を縦走する計画だったのだ。しかし、朝4時についた駐車場はすでに満車。いくらなんでも、8月11日の山の日に朝4時に駐車場に着くなんて、おそすぎたようなのだ…。やむなく、午前中は近くの入笠山という入門編の山にのぼって時間をつぶし、お昼にもう一度駐車場に戻り、これから帰る方と入れ違いでなんとか車を入れることができた。

この日は、すでに山を一つ登ったあとなので、赤岳鉱泉まで3時間を歩いて宿泊。翌日4時に起きて、硫黄岳・横岳・赤岳と、南八ヶ岳の主稜線をつくる3つの山を縦走して下山した。硫黄岳も赤岳も行ったことはあるけど、その稜線をつないでぐるっと周回したのは今回がはじめて。赤岳に向かう稜線から見える中岳・阿弥陀岳もとても格好よくて、本当はもっともっと先まで足を伸ばしたかった。山はいいな。一人でのぼる山がいい。いつもは山登りの最中にもつい国語の授業のことを考えてしまうのだけど、今回は全く考えず、ただ、山に登っていた。

充実した山行から帰宅してから、僕の中の、山登りの一段深いスイッチがぐっと押されたようだ。すでに次に登る山のことを考えている。今回の続きで、行者小屋を拠点に中岳と阿弥陀岳をめぐろうか。廻り目平キャンプ場にテントを張れば、金峰山と瑞牆山の2つの百名山にいけるぞ。やはり王道の北アルプス「表銀座」ルート、燕岳や蝶ヶ岳に行って北アルプスの山々を眺めたい。いや、大町から「裏銀座」ルートの烏帽子岳に行ってみようか….北アルプスや八ヶ岳周辺の地図を眺めながら、妄想だけが膨らんでいく。

また、自分自身の身を守るための山の遭難事例の本、山の法律の本、山のエッセイ、山の漫画、雑誌「山と溪谷」…いま僕が読んでいる活字も、山のものばかり。今日は、大町までドライブして、山の古書店「書麓アルプ」と、大町山岳博物館を見学してきた。どうやら僕は、いまは猛烈に山のことを学びたくなっている時期らしい。天気図や地形図も読めるようになりたいし、山の歩き方、パッキング、緊急時の応急処置法など、知りたいことがたくさんあるのだ。

終わりが近づいてきたけど…まだ粘る!

というわけで、仕事からほぼ完全に離れたこの2週間。東北旅行に山に、充実した時間を送らせてもらってます。もうそろそろ短い夏休みの終わりの足音が聞こえてきているのだけど、仕事が楽しみというよりは、正直まだまだ粘りたい(笑) いまは山の本をとにかくたくさん読みたい気持ちなので、その気持ちに正直に残り少ない夏休みを大事にすごそうと思います。

 

 

 

 

 

この記事のシェアはこちらからどうぞ!