[読書] 「食」と「言葉」のおいしい関係。B•M•FTことばラボ『ふわとろ sizzle word』
これはとても面白い本だった。「飽きのこない味」「ふわとろ」「深みのある」…そんな「料理を形容する言葉」をシズルワードと名付け、分析した論考がたくさんある。「食」と「言葉」について知りたい、考えたいならまずはこ…
これはとても面白い本だった。「飽きのこない味」「ふわとろ」「深みのある」…そんな「料理を形容する言葉」をシズルワードと名付け、分析した論考がたくさんある。「食」と「言葉」について知りたい、考えたいならまずはこ…
司書さんに「中学1年生はとにかくこれを読みます」と言われて借りた本の一冊。実際、この本を小学生・中学校低学年時代に読む生徒は少なくないようだ。借りた本を仕事机の上に置いておくと、何人かの高校生が「おお、懐かしい」と言って…
溝上慎一さんというと「アクティブラーニング」関連の書籍や講演、さらには桐蔭学園をはじめとした学校現場への指導・助言で非常に有名な方。僕もいくつか原稿や本の一部を読むことはあったのだけど、先日、溝上さんの講演を聞く機会があ…
フランクルの『夜と霧』を読んだのは初めてではない。最初に読んだのも大人になってからだったのでそう遠い昔ではないが、「この本を読んで大学の志望を医学部に変えた」という生徒の影響で、再読もした。けれど、昨年の冬にアウシュヴィ…
ちょっとした縁があって、さがら総『変態王子と笑わない猫』(著者サイン入り本)を読んでみた。僕はふだんライトノベルもラノベ関連の評論も全く読まない人で、これがいきおい僕にとっての「ライトノベルってこういうものなのか」という…
戦争になると、多くの国で職業軍人だけでなく、警察官や市井の人々が動員される。第二次大戦期のドイツでもそうだった。この本は、綿密な史料を元に、第二次大戦期に第101警察予備大隊に編入され、ユダヤ人の虐殺(ホロコースト)に関…
演説の名手であり、その力で国民からの強力な支持を得たヒトラー。現代でもYou Tubeなどで彼の演説を見ることができるが、そういう場で見られるのは、一部だけ切り取られたいかにも「ヒトラーらしい」演説である。では、ヒトラー…
小学校5年生の時にクラスで飼育していた金魚を殺したという疑惑でいじめの対象となった主人公の深作日都子(ヒトリコ)。それ以降、クラスの人々からかたくなに心を閉ざして生きていく彼女を中心に、周囲の人々の様子を描く。小学館文庫…
物事に熟達した人、いわゆる「名人」や「達人」たちは、僕たちと何がどう違うのだろうか。それを考えるヒントになる本。ある分野で熟達しようとする人、そして「熟達を目指す人=探究人」を育てる立場にある人におすすめの本。 [ad#…
猪原敬介『読書と言語能力』(1)読書教育編の続き。この本の柱は「読書をすると言語力が高まるのか?」という問いに答えることなのだけど、その答えについてふれた下記エントリは、いわばミステリ小説の結末だけ明かしたようなもので、…