書き出しにこだわる!ためのブックリスト
中学2年生の国語の授業は、定番教材の「走れメロス」に入ったところ。といっても、授業回数も少ないので「メロスとセリヌンティウスの友情!」みたいな話には全くふれないで、文体について学ぶ材料として使うつもり。読み直してみると「…
中学2年生の国語の授業は、定番教材の「走れメロス」に入ったところ。といっても、授業回数も少ないので「メロスとセリヌンティウスの友情!」みたいな話には全くふれないで、文体について学ぶ材料として使うつもり。読み直してみると「…
ピカソの巨大なキャンパス画「ゲルニカ」は、僕に取ってなじみの薄い作品だった。ぎょろりと剥いた大きな目を持つ牛。バラバラになった手足をありえない方向に伸ばしている人々。奇妙というよりも醜い印象を受けたその絵は、僕の中で「ス…
「ピアノで食べていこうなんて思ってない」「ピアノを食べて生きていくんだよ」。物語の後半、高校生の和音が表明した決意の言葉に、ぞくっとした。たぶん、多くの読者がそうだろうと思う。そんなピアニストたちを陰で支えていくピアノの…
今日は仲間内の勉強会だった。その帰り道、他校の先生と「探究型学習のテーマ探しをどう指導するかって難しいですよね」という話になった。このテーマ探し、「◯◯について」という形で済ませて先に進んでしまうと、問題がぼやけてしまっ…
以前に読んだ『また、同じ夢を見ていた』の住野よるのデビュー作。2016年本屋大賞の第二位作だし、生徒も読んでいるので読んでみたのだけど、うーん、なんというかこう、男子校出身アラフォーが読むには甘酸っぱすぎる小説だった(笑…
無藤隆さんが「保育Lab」で連載していた「ときがたり 質的研究入門」が完結したそうなのでお知らせします。 ときがたり 質的研究入門 https://sites.google.com/site/hoikulab/home/…
結論から書くと、この本は僕にとってとても良い本だった。だから、僕と似ている人にこの本を薦めたい。つまり、学術的な裏づけも意識しつつ授業をしたい国語科教員や、国語科の領域をフィールドにした研究に関心のある国語科教員にはうっ…
下記の本にひきつづき「中学生が読んでいる本を読んでみよう」と思って司書さんに紹介されて手に取った本。 2013年の本屋大賞にノミネートされ、映画化もされたベストセラー。脳腫瘍で余命が残り少ないことを知らされたオタク気質の…
「中学生が読んでいる小説を読みたいんですけど」と司書さんにお願いしたら貸してくださった。デビュー作「君の膵臓を食べたい」が話題になった著者の第二作。 [ad#ad_inside] 主人公は小学生高学年の小柳奈ノ花。「馬鹿…
おそらく僕の勤務校の司書さんが好きな作家である、原田マハ。他の本を返しに行く時に図書館で面出しされていたので、ふと気が向いて借りた。6つの短編からなる短編集。 [ad#ad_inside] どれも、自分の親が老齢になって…