[読書] 読書教育の重要性と方向性を明確にする一冊。猪原敬介『読書と言語能力』(1)読書教育編
結論から書くと、この本は僕にとってとても良い本だった。だから、僕と似ている人にこの本を薦めたい。つまり、学術的な裏づけも意識しつつ授業をしたい国語科教員や、国語科の領域をフィールドにした研究に関心のある国語科教員にはうっ…
結論から書くと、この本は僕にとってとても良い本だった。だから、僕と似ている人にこの本を薦めたい。つまり、学術的な裏づけも意識しつつ授業をしたい国語科教員や、国語科の領域をフィールドにした研究に関心のある国語科教員にはうっ…
下記の本にひきつづき「中学生が読んでいる本を読んでみよう」と思って司書さんに紹介されて手に取った本。 2013年の本屋大賞にノミネートされ、映画化もされたベストセラー。脳腫瘍で余命が残り少ないことを知らされたオタク気質の…
「中学生が読んでいる小説を読みたいんですけど」と司書さんにお願いしたら貸してくださった。デビュー作「君の膵臓を食べたい」が話題になった著者の第二作。 主人公は小学生高学年の小柳奈ノ花。「馬鹿な子」ばかりの学校には友達がい…
おそらく僕の勤務校の司書さんが好きな作家である、原田マハ。他の本を返しに行く時に図書館で面出しされていたので、ふと気が向いて借りた。6つの短編からなる短編集。 どれも、自分の親が老齢になっている、あるいは亡くしている中年…
帰国して最初に学校図書館で借りた芥川賞受賞作。面白かった。ネタバレも含んだ感想を手短に。 とても合理的な思考をして周囲の人たちから浮いてしまう「私」が、「コンビニ店員」という役割を上手にかぶって30代半ばまでの人生をやり…
北海道の上士幌町にある中学校で国語の教師をされている石川晋さんのエッセイ集。肩の力を抜いた闘いの記録である。 自然体の授業をする公立中学校の先生 個人的なことを書くと、僕は2012年の冬に、北海道まで石川さんの授業を見学…
「クラスも教師も自立する『質問づくり』」という副題が付けられた、質問づくりについての本。「ライティング・ワークショップ」をはじめ、それと親和性の高い考え方の教育書を次々と翻訳している吉田新一郎さんの翻訳なのだけど、その中…
このブログで何度か話題にしているが、作文教育には「書き手としての教師」(teachers as writers)というアプローチがある。今日はそのトピックについての最新の文献を紹介してみよう。 「書き手としての教師」(t…
ナンシー・アトウェルが創設した学校Center for Teaching and Learningでの研修が、だんだん近づいてきた。4月11から14日の4日間だ。事前の推薦図書として紹介されたアトウェルの「Systems…
とある小学校教師「岩淵先生」と、その同僚「中谷先生」の「メール振り返り書簡」物語。岩淵先生が一日の振り返りを書き、中谷先生がそれに反応した一年を記録したお話である。一応物語化されているけれど、著者である元公立小学校教諭(…