[読書] 「わかっちゃいるけど…」からの第一歩。C.A.トムリンソン「ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ」
ようやく読みました、「ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ」。一人ひとりをいかす教室(Differentiated instructionの訳)についての哲学・原則・方法・コツが載っている本だ。学習の個別化に関心のある教師…
ようやく読みました、「ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ」。一人ひとりをいかす教室(Differentiated instructionの訳)についての哲学・原則・方法・コツが載っている本だ。学習の個別化に関心のある教師…
三重県にある農業高校、愛農高校。この本はその高校の校舎改築の記録なのだけど、農業高校の魅力や、みんなで話し合って建物を作ることの魅力が詰まっている本だった。 農業高校の魅力 ニワトリの解体実習、真夏の糞出し作業、なんと校…
直木賞を受賞した荻原浩「海の見える理髪店」を読んだ。家族を主題にした短編集。とりわけ、表題作の「海の見える理髪店」はいいな。 さまざまな色彩の短編集 6つの作品からなるこの短編集は「家族」や「喪失」というテーマがありなが…
ぼくはいわゆる「自由な校風」の学校に勤務しているので、「自由」をめぐる議論にはちょっと興味がある。まして、人々が「自由であること」の価値を自ら手放したがっているようにも見える昨今、「自由」を校風に掲げることの意味も気にな…
「君の膵臓をたべたい」「また、同じ夢を見ていた」に続く住野よるの第三作「よるのばけもの」を読んだ。なかなか面白い作品だったし、生徒も読んでいる人が多い作家なので、感想を書いてみたい。 うまくなってる!を感じる3作目 これ…
過去にこのブログで何度か書いているが、現時点での僕は作文教育でのルーブリックの利用に消極的だ。もともと僕が影響を受けたライティング・ワークショップの実践者には、ナンシー・アトウェルをはじめルーブリックの利用に消極的な人が…
これまでこのブログでは、読んだ本のうち教育系の本を中心に載せてきたのだけど、今年度は中高生が読む本をもっと本腰入れて読み、このブログで簡単に感想を書く、という目標をたてました。去年秋からの流れで読書教育に力を入れたいし、…
苫野一徳さんの新刊「はじめての哲学的思考」を読んだ。苫野さんがご自身の哲学的思考の「技術」を惜しみなく紹介した本だけに、哲学的に考えるためのコツがふんだんに盛り込まれている。それを読んでるだけでもふむふむと参考になるし、…
以前のエントリで触れた「大人のブッククラブ」の「モモ」読書会。実はこの日、課題本が児童書ということで、あすこま家の新小6娘も参加していた。ところが、娘の読み方は僕の読み方と全然違っていたのである。今回はそこから考えたこと…
「日本三大急流の中で最も流れが急なのはどこか?」「ウルトラマンは本当に3分以内に敵を倒しているのか?」などなど、身近な謎についてまじめに調べた楽しい本。かつて週刊文春で連載されていたコラム「ホリイのずんずん調査」から10…