雑記です。この時期はどの教科でも研修会が開かれているのだけど、国語でも日本国語教育学会(通称「日国」)の全国大会が8/4-8/5に開かれてました。感想を手短に雑記として書きます。
目次
ちょっとだけの参加だったけど…
僕が入ってる国語教育系の学会は「日本国語教育学会」と「全国大学国語教育学会」だけで、どちらもあまり熱心な会員ではありません…。日国のこの大会も、基調講演や大規模会場での授業(筑波大附属小の子たちが活躍するやつ)がメインの初日は、実は一度も行ったことがない。テーマ別分科会や実践発表をする二日目だけの参加で、しかも昨年一昨年とは他のスケジュールを優先してそれすら行ってない状況。
今回も前日からの体調不良で2日目の午後だけというちょっとだけの参加になったのだけど、それでもやっぱり、久しぶりにこういう場に来て人と会う良さを感じた。
別のところで教えてた学生さんと再会
個人的に一番嬉しかったのは、以前にとある大学で非常勤講師として教えていた学生さんと再会できたこと。その学生さんは、今は別の教育系大学の院生になり、スタッフとして働いてました。その忙しい中、声をかけてもらえて嬉しかった。そうかー、前は教員と学生だったけど、これからは同じ道を行く仲間になるんだね、と、目の前が晴れやかになる気持ち。先達としてあまりみっともないことないようにしないとなあ。
「詩をかく・詩をよむ」模擬授業に参加
それから、堀江佐和子さんの模擬授業「詩をかく・詩をよむ」に参加したのも良かった。詩を読んで、その詩にある方を使って書いてみて、それを相互に読みあってコメントする授業。ご自身が俳句を書かれるという「書く人」の視点が活かされている模擬授業だった。あと、自分で詩を書いてみると、自分のクセがわかるな。僕は国語教師の中では詩を読んでいる方だと思うのだけど、実作の経験が乏しいので、もっと力を抜いてのびやかに書きたい。
もう一つ気づいたのは、書く時間が短いことで自分の中にプレッシャーがかかったり、「最後に投票で一位を決めます」みたいなことを言われると、やはりどこか気負いが生まれること。これも、生徒の立場で体験できたことはとても良かった。
そして模擬授業の後半にも嬉しい出来事が。お互いに作品を交換して読みあうフェーズがあり、たまたま僕たちの机にまわってきた「夫婦」という作品。これが力みのない言葉の選び方で、構成も整ってて、本当に素敵だったんですよ。さりげなく技術に支えられた作品で。最後に全員投票でナンバー1を決めるのだけど、やはりこの作品が一位に選ばれてた。
その後、その作品の作者の方の名前が明かされたのですが、なんと、色々な方から「あの人の授業は見に行った方がいいよ」と言われてきた某先生だったのだ。またとない機会なので、模擬授業後にご挨拶をして、そのまま授業見学のお願いをしちゃいました。これはとても幸運!
また、この模擬授業ではそばに座った大学院生さんが詩の創作をテーマに研究されている方で、こちらもぜひ修士論文を読ませて勉強させてください、と図々しくお願い。こちらも読むのがとても楽しみだ。
単元学習実践発表
模擬授業の後の単元学習実践発表会は、僕の勉強仲間が初めての日国での発表だったので、応援の意味を兼ねてそこの教室に参加。以前に自分がはじめてこういう場で発表した時に、知り合いの顔があるととても安心したのを覚えているから。資料が多すぎて駆け足になってしまったところはあるけれど、長期間の取り組みの中での教員の試行錯誤と生徒の質問の変化が伝わってくる内容だった。
また、同じ部屋で発表されていた若手の先生の「走れメロス」についての発表も、先行研究をきちんと調べていらして、とても好感を持った。色々と意見も受けていたけど、それも参加者の方の興味をひいて、今後伸びる可能性があると思われたからだと思う。こういう発表、考えるきっかけになる。
再会も出会いもあって、行って良かった!
他にも、旧知の大学の先生にまたお目にかかることができたりと、短い時間でしたが行って良かったです。学会ならではのつながりというか、出会いがあって、楽しかった。刺激をもらったので、引きこもりの自分も、久しぶりに人前で発表したくなっちゃったな。来年のスケジュールがわからないけど、都合がつくなら単元発表を申し込もうかな、という気持ち。さて、どうなりますか…。