今年度の二学期以降の授業は、高校2年生と中学2年生の担当になった。授業準備をする余裕など微塵もない怒涛の一週間を終えて、日曜日、ようやく家で今後の授業についてゆっくり考え、最初の授業の資料を作成し終えたので、それについてメモ。
今学期気をつけたいこと
エクセター大学で学んできたことは授業法ではなくて研究法なので、留学したからといって僕の授業が大幅に変化することはない。しかし、そんな中でも今学期意識してみたいのは、次のような点だ。
- 授業中に生徒が自分で本を選んで読む時間を設ける。
- 字数制限を2000字程度にまで短くする
- 10代の子供達が読むような本を自分も読む
どれも、ナンシー・アトウェルの学校に見学に行った後にやろうと思ったことの一つ(下記エントリ参照)。でも、一年間充電してたわりに、全体的にはささやかすぎる感じ…かも…。
今日は高2の授業でなぜリーディングの時間を設けるのかを説明した。まずは猪原敬介さんの『読書と言語能力』の本を紹介して(後日書くけど、これはいい本だった!)、高校生の不読率についての調査結果を見せて、そしてアトウェルの学校に行った時の写真をスライドで見せて。生徒が納得して授業に参加してくれるといいな。
ライティングの授業は…
その高校2年生の授業では、今学期最初はパラグラフ・ライティングの練習。パラグラフ・ライティング形式で2000字のレポートを書いてもらう。いちおう大枠のテーマを用意してその中でトピックを選択できるようにしたのだけど、それでも興味のない生徒はいるかもしれない。そこで「この大枠のテーマでは自分が興味を持って書けない」という生徒には、自分で別に独自テーマ設定をしても良いことにした。「自由と制約のバランス」が、書き手の動機や書きやすさに影響する。わかってはいても、どこまでのバランスなら適切かというのはなかなか難しい。
一方、中2の授業では、最初は全員で精読の授業をして、そこで小説を読む=書くポイントをいくつか押さえつつ、次に自分で図書館で小説を何冊か選んで読み、自分のメンター・テキスト(自分が小説を書くときに参考にする本)を決める。最後にはそれらで得た書き方をもとに、三学期には自分で2000字のショートストーリーを書く、という流れでいこうと思っている。
もちろん今回も、どちらの授業でも、自分も生徒と同じ条件で文章を書くつもり。まあ、体調を崩さぬよう、妻や子供との会話をなくさないよう、ぼちぼちやりましょう。
こんにちは!
イギリス留学お疲れ様です。
素晴らしい授業を受けられる生徒のみなさんが羨ましいです!
応援しています。頑張って下さい!
ありがとうございます。いやあ、僕は別に授業が素晴らしい名人教師タイプではないのです。勉強しながら地味にコツコツタイプですかね。でもコメントに励まされました。頑張ります!
イギリスに留学されていたんですね(>_<)
英語はどうやって習得されたんですか?
作文教育の英語の本を読んで、後はIELTS対策です。正直なところいまだに習得できてません…