東京大学の「共生のための国際哲学研究センター」(UTCP)が、この6月から7月にかけて、哲学対話についての教育関係者向けイベントを行う。どちらも面白いイベントだと思うので、ご紹介。
▷ 共生のための国際哲学研究センター (←お申込みはこちらから)
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ひとつは6月27日(土)午後の「P4C×UTCP 哲学教育ワークショップ」。ハワイで哲学対話を実践している先生方を招いてのワークショップ。交流会的要素もあるようなので、ハワイでの、というよりも「哲学対話って何?」という人にも、体験しながらそれを学べる機会になるのではないかと思う。
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もう一つは7月15日(水)夜の「 P4T(Philosophy for Teachers)研究会決起大会『哲学は部活だぁ!~学校で哲学するということ』」。こちらは、授業の枠外で哲学をやる子たちを育てませんか?という主旨のイベント。「考えることが好きな連中が集まって、好きなだけ考え、議論する。でもちゃんとトレーニングもするし、技術も磨くし、他校と交流もするし、試合も出る。学校教育のカリキュラムに入れるのは難しくても、部活ならできるはず!」という趣旨には、僕も共感する。実際には部活や同好会の数は学校の事情で制限されているところが多いと思うけど、放課後に生徒が自由参加で哲学をする、というのはとっても魅力的。
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僕自身、哲学対話に興味はあるのだけど、「学校の授業時間内で」「教師が」哲学対話を運営することについては割り切れない気持ちがあり、授業で全面的に導入する気はない。また、僕の関心は哲学出身の方とはやっぱりちょっと違う気がしていて、あくまで「話すこと・聞くこと」という国語のトレーニングとしての対話なのだ(僕がどういう点で哲学対話に期待しているのかは、以前に下のエントリで書いたことがある)。
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いずれにせよ、哲学対話に興味のある教育関係者にとっては、どちらもとっても魅力的なイベントだと思う。僕は27日はすでに他の用事があるのだけど、7月15日の「哲学は部活だぁ!」には申し込みました。今から楽しみにしてます。