渡英三ヶ月、子どもの適応力と趣味の話。

親ばかなエントリ。

イギリスに来てから三ヶ月。最近感心するのが、子供達の適応力。先月までは「学校に行きたくない」と泣くことも多くて校長先生と面談もしたのだけど、最近、急に環境に慣れてきた。あまり進歩がない僕たち夫婦を尻目に、どんどんこちらの世界に溶けこみ始めている。

その子供達を助けてくれているのは、言葉を必要としない「趣味」の世界。娘(9歳)はダンス、息子(7歳)はチェス。

日本にいた時からダンスをやっていた娘は、こちらでも週1回ダンス教室に通っている。大きな転機は、小学校であったタレント・ショーという生徒の有志参加の出し物大会。その頃までこっちの世界で自信喪失して孤独感を味わっていた彼女に、先生が「あなたも出てみたら」と背中を押してくださった。うじうじしていた娘が、それでも出場を決めてダンスの曲に選んだのはAKB48「恋するフォーチュンクッキー」。この曲が受けたのか、クラス予選を勝ち上がり、翌日の全校大会でも、本人もビックリの同点1位に! なんとウィナーとして表彰されてしまった。

それ以降、学校に行くのが楽しくなったみたい。単純だなあ。昨日など、まるで英語はわからないのに、クラスの女子と恋バナを楽しんだそう。先生とAKBには感謝の言葉しかない。

一方の息子は、娘よりも適応に苦労した。そもそも息子は典型的な「空気読めない」タイプの子。これです、これ。

祝入学! 息子の幼年時代まとめ

2015.04.06

言葉の通じない国で非言語コミュニケーションを強いられるのは、この子には気の毒だったなと思っていたのだけど、先月から地元のエクセターの子供向けチェスクラブに入ったことが、彼の支えになってる。

息子がチェスに興味を持ったのは渡英直前のタイミング。キャリアは浅い。

それぞれの出発準備

2015.08.21

でも、この子、他では眠ったままの記憶力と集中力が、チェスでは発揮されるみたい。毎週1回、地元の小学校高学年や中学生に混じって、チェスクラブで勝ち負けを繰り返している。

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年上の少年に「あのジャパニーズは子供っぽいけど強い」と認めてもらって嬉しかったようで、「僕最近、イギリスが楽しくなってきたよ」と言ってくれた。ようやく英語も覚える気になってきたかな。言葉にさえ慣れてくれれば、同調圧力が強い日本よりも、こちらの環境の方が生きやすい子だと思う。

最近は「こっちの学校は日本よりも自由」「帰りたくない」とも言う子ども達。もちろん来年には帰らないといけないのだけど、強引に連れてきた親としては、そう言ってくれるのは嬉しい。

もう留学期間も4分の1は過ぎてしまった。僕の成長はまだまだだけど、子供達は、心配なし。

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